エア・ウォーター・ゾル、企画担当を配置しODM化を加速

粧業日報 2022年7月21日号 5ページ

エア・ウォーター・ゾル、企画担当を配置しODM化を加速
 エア・ウォーターグループで、エアゾール製造と化粧品・医薬部外品OEM/ODMを行っているエア・ウォーター・ゾルは、6月16日付で新社長に新井喜久氏が就任し、新経営体制となった。

 新井社長は4年前の2018年から本格参入している化粧品OEM事業について「研究開発力や企画提案力に磨きをかけてODM化を目指す方向性は変わらない」と話し、引き続き成長エンジンにしていく考えを示した。

 ――コロナ禍でどのような受注案件が増えていますか。

 新井 20年から21年にかけては、感染対策や巣ごもりニーズの拡大で、アルコール消毒・除菌関連やエアゾール関連製品の特需が続いた。

 様々な分野のエアゾール製品に対応できる生産体制がコロナ禍でも実力を発揮することができた。

 化粧品OEM部門もWebサイトからの問い合わせがコロナ禍で増加している状況だ。

 当社は、2018年に化粧品OEM業界に本格参入して以降、OEMからODMへのシフトを目指しR&Dを強化している。

 コロナ禍で市場環境が大きく変化し、当初に描いた計画から大きく異なってしまったが、本格参入から4期目を迎えた。引き続きコロナ禍で積み残しになった対策を実行し、今期は成果を出していきたい。

 ――化粧品OEM部門で取り組み課題を1つあげるとすれば。

 新井 研究開発も営業もスピード感を意識して取り組めるように仕組み化していく必要があると考えている。

 昨年、組織化した営業企画グループ(営業本部)と、経験者の採用により強化したR&D戦略室(研究開発本部)が、研究開発と営業のハブのような役割を担うことで、全市場ニーズを捉えた企画提案を推進し、受注拡大につなげる。

 今年4月にエア・ウォーターグループの組織改革が行われ、当社はヘルス&セーフティーグループのコンシューマーヘルスユニットの傘下となった。

 他のグループ会社との連携によるシナジー創出を図るとともに、産学連携やM&Aに取り組み、さらなる事業規模の拡大を実現する。
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