資生堂、新会員サービス「Beauty Key(ビューティーキー)」を導入

粧業日報 2022年9月1日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 複数の会員サービスをアプリに集約
資生堂、新会員サービス「Beauty Key(ビューティーキー)」を導入
 資生堂は、店舗やECなどの販売チャネルやブランドごとに提供していた会員サービスを1つに集約した新会員サービス「Beauty Key(ビューティーキー)」を、公式スマートフォンアプリを通じて9月12日より、日本市場の化粧品専門店・デパート・GMS・ドラッグストアの一部に導入する。

 コロナ禍を経て、生活者はデジタルを通じて自分に合った情報収集をし、最適なタイミングや場所で購入するなど、パーソナライズされた体験を求めている。こうした変化する生活者ニーズに応えるため、これまで小売店ごとに把握していた顧客情報を、One IDで顧客ごとに小売店を横断して把握し、会員サービスを提供する「Beauty Key」を開発した。

 名称には「お客さま一人ひとりのなりたい『美』の扉を開くための鍵」という意味が込められており、今回のOne ID化によって、肌測定結果や応対履歴、お気に入りブランドからの美容情報などがアプリ内で一元化されるため、顧客は場所や時間を選ばず、自分に合ったシームレスなカウンセリング、美容サービスや会員特典を受けられるようになる。また、小売店では顧客の全ての購入履歴を参照することで、ニーズに寄り添う満足度の高い応対の実現が可能となる。

 新サービスのメニュー画面は、複数の会員情報を集約する「ホーム」、美容アドバイスや購入履歴が確認できる「Myノート」、ブランド情報などが確認できる「美容情報」、顧客に向けたお知らせを通知・表示する「お知らせ」、会員ステージやポイントなどを表示する「会員情報」の5つの画面から構成されている。

 資生堂では、「Beauty Key」によって得られた顧客データを駆使し、店頭応対や施策の精度向上、商品開発力の強化、顧客が求めている商品の事前予測など、研究開発からマーケティング、営業までをつなげ、一人ひとりの「美」の実現をフルサポートする。

 将来的には、需給動向や生産・物流などの情報とも連動させ、最適なタイミングや方法での商品・サービス提供を目指す。小売店とともに、いつでも・どこでも・欲しい時に「テイラーメイドなオンリーワン体験(一人ひとりのニーズにあった美容体験)」を実現することにより、顧客満足度を向上させ、長期にわたるエンゲージメントを深めていく。

 同社は、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」の一環である「デジタルを活用した事業モデルへの転換・組織構築」を加速すべく、デジタルサービスと先端テクノロジーの領域で多くの支援実績を持つアクセンチュアとの合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー(SIB)」を2021年7月に設立した。SIBが開発した「Beauty Key」の導入を契機に、データに基づくオンラインとオフラインを融合したパーソナルな顧客体験を創造・進化させ、「Global No.1 Data-Driven Skin Beauty Company」として、日本市場のビジネスモデルの革新を推進する。
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