ライオン、「LIONオーラルヘルスファンド」を設定

粧業日報 2022年9月1日号 3ページ

カンタンに言うと

  • オーラルヘルス領域に特化した30億円の出資枠、事業機会の創出加速へ
ライオン、「LIONオーラルヘルスファンド」を設定
 Vision2030にて「市場・経済・社会におけるプレゼンスの向上」を経営テーマに掲げるライオンでは、積極的な投資により、成長を加速させ、増加したキャッシュを再投資・還元していく拡大スパイラルの流れをつくることで企業価値を高め、2030年に売上高6000億円水準を目指している。

 目標の達成に向けては、「新規ビジネスの創出」「新規国・エリアの拡大」「国内既存事業の進化」が不可欠であり、特に1つ目の「新規ビジネスの創出」は避けては通れない重要なポイントといえる。

 こうした中、同社では、2030年に向けたオーラルヘルス領域の活動「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」の一環として、社会価値と経済価値を生み出す新たな事業機会の獲得に向け、国内外のベンチャー企業・研究機関を対象に総額30億円の出資枠「LIONオーラルヘルスファンド」を8月8日に設定した。

 同社事業の主力であるオーラルヘルスケア領域のさらなる盤石化に向け、従来の既成概念を打破するような革新的な技術・ビジネスの創出、既存事業とのシナジーの発揮を目指す。

 「新たな事業開発は昨年来、PMOを設置して検討を重ね、法人向けウェルビーイングサービスとして『おくちプラスユー』を7月に開始するなど、小規模ながらいくつかの事業が実装段階に入ってきている。これとは別に、新たなパートナーとの連携加速による新規事業機会の創出に向け、総額30億円の投資枠を新設した。これにより、当社グループのパーパスや経営ビジョンに共感する、国内外の革新的な技術を有するベンチャー企業・研究機関へ直接投資を行い、メーカーの域にとどまらず、生活者に機能価値と体験価値を提供する新たな事業を展開していく」(掬川正純社長)

 投資対象は、オーラルヘルス領域に強みを持つ国内外のベンチャー企業や関連研究、デジタル技術の拡大に寄与し得る法人・団体などで、投資判断は、投資担当ディレクターが出資希望候補先との協議やスクリーニングを行い、同社のボードメンバーで構成された投資検討会にて意思決定する。
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