アルビオン、ポンプ機構部にバイオマスプラスチックを採用

粧業日報 2022年9月5日号 3ページ

アルビオン、ポンプ機構部にバイオマスプラスチックを採用
 アルビオンは、環境に配慮したバイオマスプラスチックを採用し、独自のポンプディスペンサーの開発に成功した。

 同社は、創業以来、高級化粧品メーカーとして商品の中身はもちろんのこと、パッケージにおいても高級品にふさわしいデザイン設計、高品質を追求した容器開発に取り組み続けている。

 今回の研究開発により、ポンプディスペンサーを従来の品質と使用性を確保したうえで、環境に配慮したバイオマスプラスチックを採用したものへ進化させることに成功した。この成果を順次、2022年8月発売の「フラルネ」シリーズの美容液、ポール&ジョー ボーテのファンデーションプライマーなどの容器に展開していく。

 ポンプディスペンサーは、十数種類の部品からなり、特に機構部は構造が複雑なうえ、細かな部品で構成されている。今までポンプ外装部にバイオマスプラスチックが採用されることはあったが、素材の強度や耐久性の課題から、機構部へのバイオマスプラスチックの採用は前例がなかった。

 そこで同社は、高級化粧品に求められる適度な押し圧・スムーズなヘッドの戻りなどの使用性や、品質の安定性を満たすために、「原料」「成形」「品質」のそれぞれに関し研究開発を推進。その結果、プラスチック製の全部品(水管を除く)にバイオマスプラスチックを使用しながらも、従来の品質と使用性を確保することに成功した。

 今後はさらに研究を進め、バイオマスプラスチックの配合量を増やす取り組みも行っていく。今回の成功を1つの事例として、今後も未来に向けて、環境や資源に配慮した技術の構築に一層努めていく。
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