コーセー、オープンイノベーション推進に向けて協業企業を募集

粧業日報 2022年9月27日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 超富裕層向けサービスの開発や食べるスキンケアの開発など6テーマを提示
コーセー、オープンイノベーション推進に向けて協業企業を募集
 コーセーは、同社グループの持つアセットと、社外から提供される様々なアイデアや技術を組み合わせることで新たな価値創造を目指すオープンイノベーションの取り組みの一環として、9月16日~10月31日まで、同社が予め設定した新たなテーマについての協業先となるパートナーを募集している。

 同社は、中長期戦略「VISION 2026」のもと、新たな事業領域への拡大に向け、外部のリソースや技術との連携による、独自の価値創造に取り組んでいる。過去2回のオープンイノベーションプログラムでは、幅広い分野において、コーセーの持つアセットとの組み合わせに対して多様な企業からの提案があり、いくつかの案件は継続検討を進めている。

 今回は、まず同社内にて6つの事業テーマ「ドラックストアにおける新たな顧客接点および販売手法の開発」「工場用ネットスーパーシステムの構築」「感性を高める子ども向け教育事業」「印象UPによる成婚率向上」「富裕層/超富裕層に向けた新たな顧客サービスの開発」「美容に特化した食べるスキンケアブランド開発」を設定し、それに沿った社内の活用アセットを提示している。

 これにより、マッチングの確度を高め、具体的かつ革新性のある提案の採択につなげるとともに、事業化のスピードアップを目指す。

 試行錯誤を繰り返しながらも、これまでに取り組んできたプログラムに共通する特徴は、協業先とコーセー社員とが強く結束することで、それぞれの知見やアイデアを組み合わせた共創チームでありながら一体となって取り組む点にある。

 同社の社内ベンチャー制度「Link」に立候補のうえ、社内審査を通過し選抜された意欲的なメンバーが、社外パートナーと新規ビジネスに向けた共創にチャレンジする。

 さらに、外部のサポーターによるサポート体制を提供し、実現度の高いプランに向けた伴走支援を行う。

 なお、採択された事業プランは、事業化に向けた実証実験を進めていく。
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