コスメシューティカルは、「ヒト幹細胞培養液」コスメ専門のOEM事業を手掛けている。
自社ブランド商品「BMSラボラトリー」は、「ヒト幹細胞培養液」を95%以上配合し、さらに「ヒト幹細胞エクソソーム」を1%添加した高濃度美容液で、クリニックの施術専用品として提案している。
同品を販売する中で、ホームケアのニーズが非常に高かったことから、21年秋にヒト幹細胞培養液を10%配合した美容液「BMS ホームケア」を発売した。BMSシリーズはクリニック専門としてブランド価値を高めていく方針で、BMS ホームケアについては、300本程度からの小ロットでのODM対応を開始する。
「小ロットでのODM対応を可能にすることでサロンなど他チャネルのお客様のニーズにも応えていく」(同社)
また、エステサロンや美容室向けのオリジナルブランド「アクティバート」からは今年6月、ヒト幹細胞培養液配合のまつげ美容液「SCラッシュセラム」を発売した。
まつげと目元を乾燥から守る豊富な美容成分がダメージを受けやすいまつげ環境をサポートし、ツヤとハリのある華やかなまつげを叶える。ヒト幹細胞培養液・キャピキシル・ピディオキシジル・ワイドラッシュなど効果的で人気の高い成分に加え、NMF(天然保湿因子)をサポートするサガラメエキスを配合している。非常に好調な売れ行きを示しており、展示会でも引き合いを集めている。
「OEMで培った技術を活かすことで市場が求めるものをいち早く自社ブランドとして上市することができる。逆もまた然りで、アクティバートなど自社ブランドを通じて得た成果やエンドユーザーの声がOEM提案にも役立っている。お客様の事業規模や成長度合いに合わせてOEMと自社ブランドをフレキシブルに提案できることも強みだろう」(同社)
現在は新たなオリジナルブランドの開発を進めているといい、これまで自社ブランドでは展開していなかった、新たなチャネルへの挑戦も検討しているという。なお、現行品の販売を終了した「オビアス」については、今後リブランディングを予定している。
「オビアスはとても大切なブランドのため、トレンドを踏まえつつ、慎重にリブランディングの方向性を検討する。なお、ヒト幹細胞コスメの市場が拡大するとともに競合企業も増えており、優位性を高めるためには常に変化していかなければならない。そうした中で、OEM事業では取扱原料のラインナップ強化を進めながら、自社ブランドにおいては新ブランドの開発や新たなチャネルへの挑戦など、様々な取り組みを行っていく」(同社)
同社はコロナ禍にあっても大きく伸長しており、今期は前年比約1.5倍で推移しているという。今後は急成長に伴い体制強化を図る。
「直近3年間は、勇往邁進の精神で走り続けてきた。次の3年間はこれまで作り上げてきたものを強化し、深掘りしていくような期間にしたい。なお、よりマニアックなものづくりを追求していきたいと考えており、そのためには学びの時間が必要であることから、社員一人ひとりの力を伸ばすことに注力する」(同社)