高級アルコール工業 川合清隆社長、本社研究所建て替え推進

週刊粧業 2022年12月5日号 9ページ

高級アルコール工業 川合清隆社長、本社研究所建て替え推進
 高級アルコール工業㈱は、成田への移転から30年が経過し、本社研究所の旧態化が進んでいた。2016年に第二工場に研究所を設置し新製品開発の推進、処方研究開発の充実に取り組んでいる。

 本社研究所を補完する形で対応しているが、コロナ禍で、化粧品市場の変化が進み、また製造品種と数量も変化してきている。それに伴い必要な原料も変化してきている。2021年からは原材料の値上がりや不足も発生、2022年はロシアによるウクライナ侵攻で、一段と原料の安定手配と品質確認が大きな問題となってきていた。

 製品品種の製造量の変化は、製品に付随する技術データの充実の課題にもつながっており、さらには製品の多様化も進んだことからこれらに対応する品質管理部門も発展強化することが必要になった。このため、一昨年入手した隣接地に、新たな本社研究所を建設する計画が必要となり、2025年完成を目標に現在建設計画が進行している。

 本社研究所の社屋では、品質管理部門、新製品開発部門、技術支援部門、設備管理部門、総務部門、経理部門のすべてが1つの建物に入り、相互の情報の交換がしやすい配置とする。また、製造部門がフレキシブルに品質管理部門や施設管理部門や研究部門とのコミュニケーションを取れるような配置を目指している。

 さらに、新製品開発部門と応用研究部門が意見交換や情報交換をしやすい環境を今後も推進していく。

 このように、各部門の情報交換が進むことで新たな発想による新製品や処方開発、製造方法の改善、品質の改良などに関する意見交換・コミュニケーションが円滑に進むことを期待している。

 各研究部門は、社外の組織との共同研究や委託研究も引き受けられるスペースも設けることとしている。新たな本社研究所の建設により、化粧品製造会社、原料会社、商社、設備会社各社とのコミュニケーションをより活発に行える環境を目指している。
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