セティ、優れた保湿力を発揮する新エイジングケア原料が好評

週刊粧業 2022年12月5日号 9ページ

セティ、優れた保湿力を発揮する新エイジングケア原料が好評
 フランスの有力化粧品原料メーカー・シラブ社の日本総代理店を務めるセティでは、ウキクサ(Spirodela  polyrhiza)から抽出・精製したアピオガラクツロナンを有効成分とし、今年7月より日本で提案を開始したシラブ社のエイジングケア原料「アピオスキン」への引き合いが高まっている。

 肌内部の水分不足は、乾燥肌や混合肌、脂性肌といった肌質に関わらず誰にでも起こり得るもので、水分が不足した肌はハリやしなやかさが失われ、ボリュームがなくなり、シワが目立つようになる。

 シラブ社では今回、水分不足の肌にアプローチする原料として、水に浮く特徴的な性質を持ち、水分代謝を促進する漢方薬として用いられるウキクサに着目。分子モデリングとラマン分光法を組み合わせた新たなアプローチにより、ウキクサの細胞壁の構成成分として含まれるペクチンの1種であるアピオガラクツロナンに、ヒアルロン酸の倍以上となる高い水分保持力(アピオガラクツロナンモノマー1分子に対し相互作用する水 23分子)を持つことを実証し、同成分を含むアピオスキンが皮膚内に水分を取り込み保持する能力を発揮することを確認した。

 シラブ社が今回開発したアピオスキンは、肌の保湿を促す生物学的因子であるアクアポリン、天然保湿因子、オスモライトトランスポーターを活性化させる。白人およびアジア人ボランティアで行ったin vivo試験では、塗布後3~6時間で真皮の上部まで保水性が高まり、より深く保水することが確認された。また、角層水分量が21日と42日でいずれも有意に増加した。これらの結果から、同原料はボリュームアップや輝きの回復、小ジワの改善などが期待されるという。

 「実際の効果では、加齢とともに失われる頬のボリュームが回復し、目周りのシワ改善データも確認されている。シラブ社では今回、植物の同定と有効成分の確認をしっかりと行うため、分子バーコードレベルまで認証・検証するプロセスを導入しており、安全なサプライチェーンの確立も大きなアピールポイントとなっている」(同社)
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