花王とコーセー、サステナ協働取り組みの第1弾が進捗

粧業日報 2023年1月10日号 1ページ

カンタンに言うと

  • ケミカルリサイクルPET素材の採用、化粧品の再生利用で一定の成果
花王とコーセー、サステナ協働取り組みの第1弾が進捗
 花王とコーセーは2021年秋に化粧品事業のサステナビリティ領域にて包括的に協働することで合意して以降、両社によるプロジェクトチームで様々な検討が進められている。

 その第1弾として、2022年2月から、花王が推進する「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルへの取り組み」と、コーセーが推進する「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」について協働を開始した。以降、両社における取り組みが、それぞれ具体的に進んでいる。

 コーセーでは、スキンケアブランド「プレディア」と「雪肌精」の一部の商品のボトル容器に、ケミカルリサイクルPET素材を採用し、2022年12月より、順次、新ボトルを使用した商品の生産を開始している。また、この素材をファンデーションの樹脂皿にも採用し、メークブランド「エスプリ―ク」や「ヴィセ」などの商品に使用する予定だ。

 花王では、役目を終えたメークアップ化粧品を絵具やインキへ再利用する取り組みに賛同し、2022年4月より、研究所における品質追求・品質管理の過程で、最終的に商品にならなかった化粧品を、アップサイクルを事業とするモーンガータ社へ提供している。

 すでに、メークアップ化粧品を再利用した絵具を活用し、新商品イベントでの塗り絵体験会や子供向けイベントを実施するなど、取り組みの幅は広がりつつある。また、メークアップ化粧品のインキの色材への再利用の取り組みについても11月より試作と検証を開始するなど、早期実現に向けた検討を進めている。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 花王とコーセー、サステナ協働取り組みの第1弾が進捗

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop