マツモト交商、インドネシアに新拠点を設立

週刊粧業 2023年1月1日号 90ページ

カンタンに言うと

  • 中国・ASEAN地域の拡販強化
マツモト交商、インドネシアに新拠点を設立
 化粧品原料商社のマツモト交商は、化粧品原料の販売のほか、安全性・有用性試験の提案も行っている。また、アジアを中心とした海外事業化を加速させており、新たにインドネシアに拠点を構えたという。

 代表取締役の松本俊亮氏に話を伺った。

 ――2022年を振り返っていただくといかがでしょうか。

 松本 2022年の化粧品市場は、化粧品需要が回復傾向にあり、欧米を中心に好調に推移してきた。世界的な需要は堅調だが、中国に関してはゼロコロナ政策で需要が縮小した。

 2023年に関しては、インバウンド客も2019年レベルまで近づくことが期待されているため、より好調に推移するのではないか。

 一方で、原料高騰や納期の長期化などで、原料供給を取り巻く環境は厳しい状況が続いてきた。2022年に関しては、化粧品需要の回復で売上は非常に好調だったのに対し、各種コスト高騰の影響で収益は前年並みで推移した。

 ――インドネシアにおける拡販活動にも注力されます。

 松本 当社は中国とベトナムにも拠点を持っているが、この度、新たにインドネシアに拠点を設立した。インドネシアはASEAN諸国の中で最も人口が多く、今後のパーソナルケア市場の成長が見込まれている。

 インドネシアでは5年以上前から営業活動をしてきたが、足を付けて拡販活動に取り組むべき時期が来たと考え、現地に拠点を構えることとなった。

 ――直近の取り組みや注力する提案についてお聞かせください。

 松本 当社ではコロナ禍を受けてYouTubeチャンネルの立ち上げ、おすすめ原料や処方の紹介を行っている。営業活動においてデジタルの活用は必要不可欠になりつつある。

 今後については、対面での提案を主軸にしながらも、デジタルでの情報発信に注力していき、お客様にとって有用な情報を、適正な時期と形で提供できるように努めていく。

 そのほか、昨今のサステナブルニーズの高まりに対応するため、環境配慮型原料の提案を強化している。5月のサイトジャパンでも、アップサイクルを取り入れたものをはじめ、サステナブルな原料をメインに展開することになるだろう。

 ――今後の成長目標についてお聞かせください。

 松本 お客様に付加価値を提供できる商社になることを目指している。当社が提供できる付加価値としては、原料供給や価格の安定化、適正原料の選定、処方に関する有用な情報提供、安全性・有用性試験の提供などが挙げられる。

 今後については、付加価値が提供できる商社という強みにより一層磨きをかけ、日本およびアジア全域における地位を確固たるものにしていきたい。
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