ケイズ、能動的な営業活動に本格シフト

週刊粧業 2023年1月1日号 87ページ

カンタンに言うと

  • 受け身体質からの脱却を図る
ケイズ、能動的な営業活動に本格シフト
 化粧品容器の卸販売や化粧品の研究開発・製造を手がけるケイズ(本社=金沢市)は、受け身体質だった従来の営業体制から脱却を図り、能動的に顧客へアプローチしていく「提案型営業」への本格的なシフトを進めている。

 角嶋一幸社長に、昨年の振り返りと今年の抱負を聞いた。

 ――昨年を改めて振り返っていただけますか。

 角嶋 ケイズという存在を業界全体に発信していく動きに転じて活動を改め、今年はそれが成果となって収穫できる1年になるだろう。

 活動の具体例として、21年12月に少数精鋭で発足し、昨年から本格的に始動した「営業企画部」では、地方創生をテーマに化粧品事業を展開していない異業種の方々からお悩みを聞き出し、50本や100本の小ロットからの案件にも柔軟に対応している。

 受け身ではなくこちらから能動的に営業活動を行った結果、着実に引き合いが高まっており、新規受注が全国各地で広がりをみせている。

 お客様が何とか形にしたいという要望に対し、開発段階から入り込んでどうすればそれが実現できるかを一緒に突き詰めていくことで、OEM部門全体にとっても新たな知見が得られ、当社としての対応力を一層高めることにもつながっている。

 ――今年の抱負をお聞かせください。

 角嶋 地方創生の取り組みでは、SDGsをテーマに石川県内の学生と共同開発を行っており、今年も実施していく。

 提案型営業の強化では、「ナイアシンアミド×セラミド×ナノ化」を実現した医薬部外品を筆頭に、独自の開発品を明確に打ち出していきたい。

 海外での展開は、特殊な分散技術を持つ我々の強みを活かし、製品としてではなく原料やバルク・中間体の輸出をより一層進めていく方針だ。

 また近年、Webを通じた引き合いが高まっていることから、今年2月にホームページを刷新し、具体的な製品事例などを紹介して情報発信を強化していく。

 設備投資に関しては、将来的な事業の拡大を見据え、必要となる敷地の確保に向けて既に準備しているが、今後の社会情勢や業界動向を踏まえたうえで進めていきたい。
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