アルビオン、東京電機大学とAIによる新規肌分析法を共同研究

粧業日報 2023年2月21日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 未来の肌を予測し画像化するアルゴリズムを構築
アルビオン、東京電機大学とAIによる新規肌分析法を共同研究
 アルビオンは、東京電機大学とAI技術の1つである深層学習を用いた新規肌分析方法について共同研究を進め、このほど2つの学会にて研究発表を行った。今後これらの技術をさらに進化させ、カウンセリングや商品選びのサポートなどに活用していく。

 加齢にともなう肌の状態変化の1つであるシミは特に30代以降で徐々に肌の表層に現れるが、これまでシミになる手前の状態を確認するには特殊なカメラでなければ捉えることが困難だった。

 そこで深層学習を用いて、特殊なカメラを使用しなくともまだ目に見えないシミを確認することができるか可能性を検討した。この研究により、通常のカメラで撮影した肌の画像から、表面化していないシミの画像を生成する技術を見出すことができた。これにより現在は、深層学習を用いた肌画像処理により、今の肌状態を診断することができるようになった。

 その一方で、今の肌状態から化粧品を使用し続けた肌の未来を予測するのは非常に難しいという新たな課題に直面したことから、化粧品を一定期間使い続けた肌の画像を深層学習させることで、現状分析から化粧品を使用し続けた場合の効果を予測する方法について検討を行った。

 この研究により、現状の肌の画像から、化粧品を継続使用した未来の肌を予測し画像化するアルゴリズムの構築が可能になった。これらの研究成果を活かすことにより、現在の肌状態の確認、未来の肌の予測から化粧品継続使用後の肌イメージの提案が可能になるという。

 将来的には、この技術を適切な商品選びやお手入れに対するモチベーションアップに活用することを目指し、さらに肌分析方法の精度を向上させ、体系化を進めていく。
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