バスクリン、入浴と風邪・インフルエンザ罹患の関連性に新知見

粧業日報 2023年3月9日号 5ページ

バスクリン、入浴と風邪・インフルエンザ罹患の関連性に新知見
 バスクリンは、東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授グループとの共同研究で、浴槽入浴の回数が多いと風邪やインフルエンザの罹患が少ない可能性があることを突き止め、第33回日本疫学会学術総会(2023年2月1~3日)にて報告した。

 入浴と風邪の発症の関連性については、基礎研究で入浴が温熱作用によって一部のリンパ球の活性化など免疫機能への好影響を示唆する結果はあるが、疫学調査での子どもに対する報告はまだ少ない。

 そこで、0~5歳の子どもとその保護者(親)を対象に、入浴習慣と風邪・インフルエンザの罹患との関係を明らかにすることを目的に実施した。

 共同研究(2021年1月実施)は、Webでの自記式横断研究を取り入れ、性別と年齢、子と保護者(親)の冬の週当たりの浴槽入浴回数、19年秋からの子と保護者の風邪・インフルエンザの罹患状況の項目に回答してもらった。

 調査対象者は、保護者が男性211名、女性218名で平均年齢30.7歳、子どもは男児214名、女児215で平均年齢2.1歳。回答を単純集計した後、子・保護者の浴槽入浴で対象者を「週6回以上」と「週5回以下」に分け、クロス集計し、カイ二乗検定を用いて比較した。

 その結果、子どもの風邪の罹患率は、浴槽入浴の頻度による差はほぼ見られなかったが、インフルエンザの罹患率は、週5回以下が22.3%に対し、週6回以上が16.1%と低い傾向にあった。また、保護者の風邪の罹患率は、週6回以上(41.5%)が週5回(51.4%)より低いことがわかった。

 今回の結果は、過去の基礎研究の結果とも矛盾していないため、浴槽入浴の回数が多いと風邪やインフルエンザの罹患が少ない可能性が示唆された。
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