日本精化、リン脂質の認知拡大を図る

C&T 2023年3月15日号 76ページ

カンタンに言うと

  • 長期ビジョンを策定しESG経営を推進
日本精化、リン脂質の認知拡大を図る
長期ビジョンを策定しESG経営を推進

 2018年2月に創業100周年を迎えた日本精化は長期ビジョンとして、社員の夢かつ2030年のありたい姿を具現化した「NFC VISION 2030」を策定し、21年10月に公開した。

 この「NFC VISION 2030」では同社がESG経営を推進し、持続可能な社会実現を目指したSDGs達成に貢献していきたいとの意志を表しているという。

 同ビジョンでは、「『キレイ』のチカラでみんなを笑顔に」をカンパニーステートメントとして掲げ、サブコンセプトとして地球、社会、未来の3つの「キレイ」をサポートすることを宣言している。

 本取り組みには7つのゴールが策定されている。また、その7つのゴールを達成するために、各ゴールの下に個別の具体的目標を設定している。

 具体的には、いろいろな人が活躍できる会社であるために、従業員・管理職の女性比率向上、障がい者雇用比率向上など多くの取り組みを実施している。

 同社が排出する温室効果ガスは、エネルギー起源による二酸化炭素が主であり、2030年度までに二酸化炭素排出量を2013年度比で38%削減することを掲げている。また、2050年にはカーボンニュートラルを達成することを目指していくという。

 化粧品原料に関しても、パーム油を原料として用いた製品についてはRSPOの認証を取得し、対象製品の拡大を行うことで、持続可能なパーム油の利用の促進に取り組んでいる。また、環境や生物に対する安全性に対する配慮から遺伝子組み換えではない植物由来の製品(non-GMO対応品)の開発・販売に積極的に取り組んでいる。

 さらに同社は、バイオベンチャー企業群である『ちとせグループ』が主催する、藻類を活用した日本発の企業連携型プロジェクト「MATSURI」に参加している。

 同プロジェクトは様々な企業が参加しており、各社、藻類を活用することでカーボンニュートラルを達成するために活動している。

 「当社は104年の歴史があり、進化を重ねてきており、さらなる進化を遂げるべく、全体最適化を目指し、これらに取り組んでいる。今回、NFC VISION 2030に関しては、社内公募で委員会を設立した。これによってより意見を発しやすい環境に変化した」(同社)
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