マツモト交商、パッションフルーツ種子抽出オイルを提案

週刊粧業 2023年4月3日号 7ページ

マツモト交商、パッションフルーツ種子抽出オイルを提案
 マツモト交商は、ジュース製造過程で廃棄される、ペルー産パッションフルーツの種子から抽出されたオイル「PASSIOLINE」(アリスタヘルスアンドニュートリションサイエンス)を提案する。肌の修復に必要な細胞の増殖と移動を促し、表皮、基底膜、真皮まで皮膚全体を再構築する。

 同品は、過去in-cosmeticsのイノベーションゾーンベストアクティブイングレディエントアワードにて金賞を受賞している。

 これまで廃棄されていたものをアップサイクルしている点はもちろん、従来にない抽出方法が評価された。オイルに含まれる不けん化物を独自の特殊な分子蒸留法にて濃縮している。

 このペルー産パッションフルーツからは、オイルのPASSIOLINEだけでなく、果実エキス「ORMESIA」(アリスタヘルスアンドニュートリションサイエンス)も作られている。

 「皮膚の一部に働きかける原料が多い中、子蒸留法で抽出することで、創傷治癒効果が試験で認められており、皮膚全体に働きかける点も大きなポイントといえるだろう。アワード受賞は少し前だが、アップサイクル原料が浸透する中で、再び注目されはじめている」(同社)

 さらに、チャーガエキス「Inolixir」(BASF社)の提案にも注力する。チャーガは、寒帯林の白樺樹皮表面に密集するキノコだ。森のダイヤモンドとも呼ばれるが、食べることができず、あまり使い道がない植物だという。

 通常、キノコ類など植物から有効成分を抽出する際には有機溶剤を使用するが、Inolixirでは、有機溶剤を使わない亜臨界水抽出を採用している。水を高温高圧にすることで、誘電率が変化し、水が有機溶剤のように働く。また、有機溶剤よりも抽出効率が高い。

 ストレス肌ケアや敏感肌ケアが期待できる原料で、IV型コラーゲン合成促進、毛細血管強化による目のクマ改善のほか、インターロイキンの産生を抑え、ケラチノサイトの角化を促進する。

 「環境配慮型原料が注目され、最近ではアップサイクルの取り組みが活発化しているが、そこから一歩前進して、環境に優しい抽出方法を採用した原料も今後注目されていくだろう」(同社)
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