DOC Japan、既存の天然系ポリマーが好調

週刊粧業 2024年12月2日号 12ページ

カンタンに言うと

  • 「ドックガム」の提案を強化
DOC Japan、既存の天然系ポリマーが好調

 パーソナルケアやホームケア用途の天然系ポリマーを開発・提供するDOC Japanの前期(2024年11月期)は、天然由来コンディショニング剤の「DOCSilFee(ドックシルフィー)」と、シャンプーに配合するベースのポリマーとして提案に注力した「DOCQUAT(ドックコート)10」(ポリクオタニウム―10)など既存原料の売上が伸長し、前年を上回る実績となった。

 ドックシルフィーは、スキンケア製品にも用いられるツバキ種子油やマカデミア種子油など6つの天然由来成分を複合したコンディショニング剤で、優れた毛髪の櫛通り性をもたらし、傷んだ髪の疎水性を回復するとともに、地肌に潤いを与える。

 「洗い流した後もコンディショニング性を発揮するドックシルフィーの効果や使い方への理解が広がり、堅調な売上で推移している」(大川彰子社長)

 ドックコート10は、天然由来多糖類のセルロースをカチオン化したコンディショニングポリマーで、シャンプーに配合することですすぎ時にコンディショニング効果を発揮するほか、ヘアトリートメント成分の乗りを良くしてシャンプー後に使用するコンディショナーの効果を高める。

 「ドックコート10をシャンプーに配合することで、その後に使用するコンディショナーの良さが引き立つとお客様から評価され、採用企業が広がってきている」(大川社長)

 来年のCITE JAPANに向けては、天然由来のコンディショニングポリマー「DOCGUM CT-HDP」(以下、ドックガム)の提案を強化していく。

 ドックガムは、マメ科タラの種子より得られたタラガムをカチオン化したコンディショニングポリマーで、毛先のまとまり感や良好な櫛通りを実現する。

 「毛先のケアが得意なポリマーで、トリートメントやコンディショナーでの採用が多かったドックガムだが、次回のCITE JAPANでは、課題となっていた透明なシャンプーへの配合を可能にする新しい処方のプロトタイプを複数紹介する。ドックガムは泡が潰れにくく泡質の安定性も良いため、シャンプーでの採用を広げていきたい」(大川社長)

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