ホルス、幹細胞原料の引き合いが増加

週刊粧業 2024年12月2日号 12ページ

カンタンに言うと

  • ドラッグストアPB製品にも配合
ホルス、幹細胞原料の引き合いが増加

 ホルス(三井幸雄社長)はグループとして化粧品・健康食品の原料開発、OEM、消費者向け販売を手掛け、独自原料の開発と新市場の開拓に取り組んでいる。

 今年4月に上市した化粧品原料「サイタイ血幹細胞エクソソーム」は、ヒトの中で最も若い細胞であるサイタイ(へその緒)血由来の幹細胞を培養して得た上清液を使用している。上清液中に含まれる「ヒトサイタイ血由来幹細胞エクソソーム」を確認することで、表示名中に「エクソソーム」の表記を可能にした。

 また、同原料中の成分「ヒトサイタイ血幹細胞順化培養液」は、表示名称およびINCIを世界で初めて取得しており、「サイタイ血幹細胞エクソソーム」とともに記載することで、「幹細胞」と「エクソソーム」という2つの特徴を同時に訴求することが可能だ。

 一方、ヘアケア原料においては「毛根幹細胞培養液」の引き合いが増えている。日本人由来の毛根幹細胞を培養して得られる上清液で、毛周期と呼ばれるヘアサイクルのうち、成長期だけなく退行期や休止期にもアプローチが可能なため、毛髪の成長はもちろん、ヘアサイクルの正常化も期待できる。また、新規で表示名称「ヒト毛根幹細胞順化培養液」とINCIを取得した世界初原料としての訴求が可能だ。

 さらに、毛細血管に作用して毛母細胞へ酸素や栄養素を届ける効果を持つ「ピディオキシジル」や、毛母細胞の分裂や増殖を促進し、毛髪の成長を促す「KGF」など、その他の同社オリジナル原料と掛け合わせることで、多角的なアプローチが可能となり、相乗効果が期待できる。

 昨今では、幹細胞を配合した製品がドラッグストアにも並び始めている。同社グループも、ドラッグストアのPB製品として、ヒトサイタイ血幹細胞エクソソームを配合した美容液や毛根幹細胞培養液を配合したヘアケア製品を供給しているという。

 「今後は、既に着手しているエクソソームの基礎研究を進めるとともに、最先端の研究も行っていく」(三井代表)

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