カネダ、エイジングケア、新感触の付与などトレンドに応える原料を提案

週刊粧業 2024年12月2日号 10ページ

カネダ、エイジングケア、新感触の付与などトレンドに応える原料を提案

 カネダは多様な化粧品原料を揃えており、近年のトレンドに着目し、高い機能性、サステナビリティ、エコ特性などを活かし提案を行っている。

 現在提案を強化している原料を2つ紹介する。

 「ETERWELL YOUTH」は、老化やストレスによりコラーゲンやエラスチンを生成できなくなった老化細胞(ゾンビ細胞)に対して選択的にアプローチするセノリティクスに注目した原料で、ゾンビ細胞を選択的に除去しながら、コラーゲン促進や老化マーカーの減少、肌のキメの向上、表皮真皮接合部(DEJ)の起伏改善、シワの減少といった効果が確認されている。

 近年、若いうちからエイジングケアを始めるという動きが広まっているため、Z世代に対するアプローチを強化している。さらに、同原料はアルプスの氷河で育まれた植物エキスを使用しており、サステナブルな原料という特長も有している。

 イン・コスメティクス・グローバル 2024において金賞を受賞しており、次世代のエイジングケア原料として注目されている。

 「Covacryl MV 60」は、シリコーンのようなベルベットな感触とマットな仕上がりを実現する架橋型ポリアクリル酸ナトリウムで、小石状の小粒子が水中で膨潤し、肌の上ではパウダリーで滑らかな感触を与える。

 一般的なポリアクリル酸ナトリウムにみられる糸引き感が抑えられ、サラッとした感触が特徴だ。さらに、濃度が高まるほど粘度が上がり、pH6~9の範囲で最も高粘度になるという性質をもつ。

 従来、パウダリー感を出すためにマイクロプラスチックビーズが用いられてきたが、同原料はその代替としても注目されている。また、架橋構造により多様な製剤設計が可能となっている。マットな仕上がりのジェル(セラム、クリーム)、フローズンな外観のジェル、水ベースのムース製剤、水系でのシリコーンエラストマーの質感、さらに洗い流し用のマスクやボリュームマスカラといった新しい剤形の製品開発にも活用されている。

 「近年、しっとりとしながらもサラッとした感触がトレンドとなっており、『Covacryl MV 60』はその需要に応える原料として人気が高まっている。また、中国法規にも対応している点が評価されており、引き合いは今後も増加していくと考えられる」(同社)

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