シー・アクト、「微量で高機能」な海藻エキスでヘアケア製品の付加価値化を実現

週刊粧業 2024年12月2日号 10ページ

シー・アクト、「微量で高機能」な海藻エキスでヘアケア製品の付加価値化を実現

 シー・アクトは、高価格帯シャンプーを中心に付加価値競争が激しさを増すヘアケア市場で、海藻由来のアクティブ原料「天使のリング」シリーズの微量添加による高機能化・高付加価値化を提案する。新製品の処方開発はもとより、従来品の品質改良にも有効なヘアケア原料として紹介を進める。

 同社は、天然物や自然界にある未利用資源から化粧品原料の研究開発に取り組み、配合量を抑えて高機能を発揮するアクティブ原料のラインナップを拡充している。

 ヘアケア製品向けの原料では、国産フクロフノリ由来のエキス(フクロフノリエキス)を用いた「天使のリング」(商標登録済)シリーズとして、「天使のリング」(医薬部外品表示名称=海藻エキス(5))、「フノリエキス」、「フノランNa」(パウダータイプ)の3つの原料をラインナップしている。

 フノリは、江戸時代より洗髪剤として使用されていた記録があり、同社はその記録をヒントに天使のリングシリーズの開発を進めた。

 シリーズの中でも医薬部外品原料「天使のリング」は、0.05%の極微量添加でシリコンと同様の機能を見出している。その10分の1量(0.005%)の「天使のリング」配合液を用いたリンスオフ/リーブオン試験では、ダメージ毛の補修・修復(櫛通りの改善)や、毛髪の保湿性・ツヤ向上、うねり改善なども確認している。

 同社は「少量の『天使のリング』で髪のまとまりが良くなるなど体感が得やすい原料で、経済的・効率的に機能性向上や品質改良を行える点が評価されており、ノンシリコンシャンプーなどインバス製品で採用実績が増えている」と話している。

 配合製品では「天使のリング」配合と謳えるため、成分訴求のマーケティングで製品の差別化や付加価値化を図りやすいといった声も寄せられている。

 また、天使のリングは毛髪だけでなく、肌に対しても効果が確認されており、スキンケア製品でも採用を増やしている。

 0.005%天使のリング配合刺激性化粧水を用いたヒト評価試験では、皮膚への刺激を有意緩和する効果が認められ、敏感肌向けのスキンケア製品にも対応する原料としても採用実績がついてきている。

 さらに、天使のリングの微量添加でスキンケア効果を発揮することから、メークアップ製品の改良などで引き合いが増えている。

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