高級アルコール工業(川合清隆社長)は、2025年前半の竣工を目標にした新本社研究所の建設に着手している。
化粧品原料の新規開発や、応用研究・技術研究の拠点としてデータの充実を目指していく。さらに、製造工程の合理化、顧客や大学との共同研究などへの対応を考慮した設計とした。この新本社研究所は4階建てで、生産管理部門、品質管理部門、研究開発部門などが増強される予定で、来初夏の開所を目指して、建設工事は順調に進んでいる。化粧品産業では、環境へ配慮したサステナブルな観点から植物由来原料を組み合わせた処方設計の提案が継続して要望されている。
新本社の完成でこのような多岐にわたる顧客要望への対応や市場分析のスピードアップを図る方針である。
近年は、植物由来の高級アルコール、イソステアリン酸、植物由来エステルや油剤の開発に注力してきたが、今後は既存製品と組み合わせた技術情報や応用処方の研究情報を充実していく予定だ。
研究開発では、処方改良を期待できる新規原料を来年のCITE JAPANまでには発表できるよう開発を進める。
また、研究成果は、日本油化学会や日本化粧品技術者会、色材協会などの学会を通じて報告を行い、大学との共同研究の機会も広げていくことで、より一層の応用技術の充実を図る方針だ。
海外展示会へはさらに積極的に出展し、国内顧客だけではなく、海外顧客に対しても精力的に技術紹介をしていく。
少量多品種の製品を取扱う当社では、それぞれの化粧品原料ごとに適時の原料調達や安定した生産・供給も課題になってきており、新規の製造拠点の計画が次の課題になってきている。
この記事は週刊粧業 2024年12月2日号 9ページ 掲載
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