JTS、濃密コスメ向けの原料を拡充

週刊粧業 2024年12月2日号 9ページ

カンタンに言うと

  • ナールスゲンの姉妹品も商品化
JTS、濃密コスメ向けの原料を拡充

 JTSは、「ウォーターレスビューティー」のトレンドが加速していることを受け、水代替原料のラインナップ拡充を図っている。

 ウォーターレスビューティーは水の代わりに美容成分を高配合した液体化粧品のことで、化粧水や美容液、シャンプーなどで水を使わない製品の人気が高まっている。

 一般的な液体化粧品は最も多く使用する「水」を全成分表示の最上位に表記することになるが、ウォーターレスビューティーは水代替の美容成分を最上位に表記することも可能で、消費者に対して期待できる効果が高い印象を与えられるというメリットがある。水を極力使わないコンセプトのため、環境配慮やサステナブルの観点からも製品にプラスのイメージを付与できる。

 特に「KGKコラーゲン水」「KGK発酵コラーゲン水」「KGKプラセンタ水」など美容成分として人気の高い素材を使用した水代替原料が好調に推移しているという。化粧水や美容液などに高配合することで、即効性や持続性のある効果を付与することができるため、濃厚美容や濃密スキンケアという打ち出しも可能となる。

 また、中国INCI名の登録がある「KGKハトムギ発酵液」や「榊原温泉水」などは、インバウンドが消失したコロナ禍においても、中国からの問い合わせが増え、受注を伸ばしている。

 その他に「ブルガリアダマスクローズウォーター」「出雲アロエベラ液汁」なども取り揃える。近年は成分を重視して化粧品を選ぶ傾向が見られ、濃厚・濃密をコンセプトにした化粧品の需要が高まり、ウォーターレスビューティーへの注目はさらに高まることが予想される。

 京都大学で開発された「ナールスゲン」などエイジングケアを訴求する化粧品原料も好調だ。ナールスゲンは、表皮でのグルタチオン量を増やす働きがあり、グルタチオンに備わる抗酸化力によりシミ・クスミを抑えるとともに、真皮の線維芽細胞でコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの産生を促進してシワの軽減・肌弾力の向上をもたらす。

 2025年にはナールスゲンの姉妹品として「NAP4」を正式に発売する。NAP4には、皮膚バリア機能を改善して肌荒れを鎮める作用や、皮膚幹細胞の働きを高めて肌老化を抑制する作用が確認されている。

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