池田物産は、国内で販売する輸入原料の中でも、2024年1月より日本総代理店を務めるアメリカ・SYTHEON(シセオン)社が有する、オランダビユから抽出した高純度のバクチオールを含むエキス「Sytenol(シテノール)A」が、安全性と性能に優れたレチノール代替原料として新規採用を増やしている。
輸入原料ではこのほか、フランス・ガテフォッセ社が開発した100%天然由来の複合乳化剤の中でも安定性が高く、処方化しやすいPEGフリーのO/W乳化剤「エマリウム ドルセア MB」が販売実績を伸ばしているという。
現在、輸入原料で特に注力しているのが、抗酸化作用を含む生姜の成分から着想を得て開発されたシセオン社の抗酸化・抗炎症原料「Synoxyl(シノキシル)AZ」だ。
天然の生姜成分は黄色の色味が強く、科学的に不安定(光毒性あり)であるのに対し、シノキシルAZは白に近いオフホワイトから淡黄色の粉末(油溶性)合成原料で光毒性がなく、化粧品に配合しやすい。
「この原料の最大の特長は、光安定性酸化防止剤や選択的キレート剤としての効果など、非常に効率が良い抗酸化作用を示す点にある。活性酸素を抑えてDNAの損傷から保護し、日やけによる紅斑の軽減につながるデータも確認されており、0.5~1%の少量添加で強力な抗酸化の効果が期待される。酸化ストレス以外に、環境ストレス因子からのケアといったアンチポリューションにも対応している」(同社)
日本産の輸出原料は、アメリカの現地法人(イケダコーポレーション・オブ・アメリカ)で売上構成比が高いアメリカでの受注が回復基調にあるほか、オーストラリアとトルコでの販売量が増加し、好調に推移している。
「海外では今後、中東や東ヨーロッパ、中南米、オセアニアをポテンシャル地域として注力していく方針だ。R&Dの取り組みでは、取扱原料の相溶性データの取得に注力し、お客様の処方開発をより一層サポートしていきたい」(同社)
この記事は週刊粧業 2024年12月2日号 8ページ 掲載
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