高研は9月30日、美容医療の知見を活用した新しいコラーゲン原料「ソルージュ」の提案を開始した。
「ソルージュ」は第4世代と位置づけられる中分子コラーゲンで、淡水魚であるイズミダイ(ティラピア)の真皮を由来としており、従来のマリンコラーゲンと比較して熱安定性の高さを特徴としている。
従来の高分子コラーゲンは保湿効果や即時性に優れている反面、分子が大きいため肌の奥まで浸透しにくく、熱にも弱い。一方で低分子コラーゲンは、分子が小さいため肌の奥深くまで浸透しやすく、細胞を活性化させる効果が期待されているが、効果を実感しにくいという課題があった。この両者の長所を兼ね備えた新しいコラーゲンとして「ソルージュ」は開発された。
製造工程においては、通常のコラーゲン製造で問題となるアレルギーの原因物質「テロペプチド」を除去し、さらに薬剤を使わずに物理的手法で低分子化することで、高品質かつクリーンな製造を実現している。
「ソルージュ」は保湿力が高く、ヒアルロン酸を上回る効果が確認されている。これは、コラーゲンがプラスの電荷を帯びており、マイナスの電荷をもつ肌に密着しやすい性質によるものだ。さらに、高分子コラーゲンや低分子コラーゲンと組み合わせて使用することで、肌の表面から内部まで段階的にケアできる「グラデーション保湿」を実現できる。保湿効果以外にもバリア機能向上やハリ・弾力の改善、たるみやシワの防止といった効果が期待される。
ヘアケアにも効果的で、毛髪の中間層のダメージケアに効果を発揮し、キューティクルを整え、櫛通りの改善やヘアカラーの褪色防止にも寄与する。
「ソルージュ」は熱に強く、高温での添加が可能である点や、他の原料と混合した際に凝集や沈殿が起こりにくい点、幅広いpH領域で安定して使用できる点から「処方フレンドリー」であることも大きな強みであり、次世代型コラーゲンとして、今後の市場展開が注目されている。
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 91ページ 掲載
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