日本精化は、成長戦略の柱の1つ「リン脂質素材」において、新処方を見出し提案する。
リン脂質素材で作るエマルションは、O/W型が市場のほとんどを占めている。今回、同社のリン脂質素材「Phytocompo(フィトコンポ)」シリーズにおいて、W/Oエマルション処方を調整できることがわかった。
ビューティケア営業部長の早坂友幸氏は、「特別な乳化装置を使用することなく調整可能であるため、化粧品開発において幅広く利用な処方技術として提案していく」と語る。
W/Oエマルションの調整がリン脂質素材で可能となることで、耐水性が求められるリキッドファンデーションや高SPFのサンスクリーンなどへの応用が期待される。
これらの製品では、一般的にシリコーン系の乳化剤が使用されることが多いが、その使用感触が前面に出てしまい、製剤の使用感調整に苦慮することが少なくない。その一方で、リン脂質は細胞を構成する成分であることから、いわゆる乳化剤と比較して安全性が高く、肌なじみも良く、べたつかず心地よい使用感が特徴となっている。
近年では、シリコーンを使用せずに製造する「脱シリコーン」の傾向も強まってきていることから、皮膚科学とトレンドにマッチした製剤技術として提案する。
「自然由来指数1のサステナブルな原料というだけでなく、W/Oエマルション処方も調整できる原料として、地球環境にも肌にも優しい製剤開発の一助を担うことができると期待している」(同社)
さらに研究を重ね、これまでのO/WエマルションだけでなくW/Oエマルションの調整幅も拡大し、リン脂質素材「Phytocompo」シリーズの提案を強化する。
また、これらの取り組みには、処方開発のプロである顧客とも一緒に開発していくことを考えており、同営業部が保有する本社のラボを積極的に活用することを想定しているという。
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この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 91ページ 掲載
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