太陽化学は、食品向けの界面活性剤の開発で培った技術を活用し、化粧品原料の主軸としてポリグリセリン系界面活性剤を提案している。
高機能ポリグリセリン脂肪酸エステル「サンソフト」は同社独自の界面活性剤で、クレンジングオイルやバーム、水系のローションまで幅広い剤型のクレンジングに適している。
「サンソフトM-12J」は、低刺激で優れた洗浄力と起泡力を有する洗浄成分であり、肌荒れの要因の一つとされるオレイン酸除去の効果に優れるという知見を新たに得たことで、最近は洗顔料やシャンプーなどでの採用が進んでいる。
今回、三洋化成工業との共同開発により、「サンソフトM-12J」と、三洋化成工業が提案している「ビューライトSHAA」を組み合わせた、洗顔料とシャンプーの新処方を開発した。
低刺激でありながら泡立ち性に優れた特徴を持つアニオン型界面活性洗浄剤「ビューライトSHAA」は、サンソフトM-12Jとの組み合わせにより、肌へのやさしさと濃密で良好な泡質が得られるほか、保湿効果などの相乗効果も期待できる。
今後は、両社ともに本処方の提案を強化していく方針で、5月に開催される「CITE JAPAN 2025」でも紹介予定だという。
一方、24年10月に上市した100%植物由来のO/W型乳化剤製剤「サンソフトHPA-C(MB)」は、保湿効果の持続性に優れた特徴を持つ。石油系界面活性剤との比較実験では、角層水分量やその持続性が優れている結果を確認している。
一般的に植物油を配合してクリームを作った場合、肌に塗布すると白浮きしてしまう課題があるが、「サンソフトHPA-C」を使用して乳化させた場合、白浮きを抑える効果が期待でき、耐塩性にも優れ機能性成分を高配合する乳化処方にも最適な新素材となっている。
「近年は植物性の原料などの引き合いが非常に増えているため、100%植物由来の原料として、今後さらに提案を強化していく」(同社)
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 90ページ 掲載
■特集/第15回 化粧品開発展 開催記念特集◎TOA、「たのしい」「おもしろい」「あたらしい」開発製品32品目を展示◎アンズコーポレーション、エビデンス・ドリブン開発の実現でLTV型ODMをさらに深化◎コスメ・ニスト、「3本の矢」で商品開発を全面支援、柔軟な生産とスピード開発に磨き◎セントラル・コーポレーション、日本人由来の「臍帯血由来」エクソソーム配合化粧品を100個からOEM製造◎ジャパ...
バラ売り
【週刊粧業】2024年化粧品業界 基礎データ
バラ売り
【週刊粧業】2023年度国内化粧品売上高上位30社
バラ売り
【週刊粧業】2025年ボディソープの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年消臭・芳香剤の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2025年ボディソープの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】ライオン、春のプレゼンテーションを開催
バラ売り
【週刊粧業】都粧協、全粧協関東ブロック、新年祝賀会を開催
バラ売り
【週刊粧業】2024年11月化粧品・家庭用洗浄剤出荷統計
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。