太陽化学、共同開発した新処方の提案を開始

週刊粧業 2025年1月1日号 90ページ

カンタンに言うと

  • 植物由来の乳化剤製剤も提案強化
太陽化学、共同開発した新処方の提案を開始

 太陽化学は、食品向けの界面活性剤の開発で培った技術を活用し、化粧品原料の主軸としてポリグリセリン系界面活性剤を提案している。

 高機能ポリグリセリン脂肪酸エステル「サンソフト」は同社独自の界面活性剤で、クレンジングオイルやバーム、水系のローションまで幅広い剤型のクレンジングに適している。

 「サンソフトM-12J」は、低刺激で優れた洗浄力と起泡力を有する洗浄成分であり、肌荒れの要因の一つとされるオレイン酸除去の効果に優れるという知見を新たに得たことで、最近は洗顔料やシャンプーなどでの採用が進んでいる。

 今回、三洋化成工業との共同開発により、「サンソフトM-12J」と、三洋化成工業が提案している「ビューライトSHAA」を組み合わせた、洗顔料とシャンプーの新処方を開発した。

 低刺激でありながら泡立ち性に優れた特徴を持つアニオン型界面活性洗浄剤「ビューライトSHAA」は、サンソフトM-12Jとの組み合わせにより、肌へのやさしさと濃密で良好な泡質が得られるほか、保湿効果などの相乗効果も期待できる。

 今後は、両社ともに本処方の提案を強化していく方針で、5月に開催される「CITE JAPAN 2025」でも紹介予定だという。

 一方、24年10月に上市した100%植物由来のO/W型乳化剤製剤「サンソフトHPA-C(MB)」は、保湿効果の持続性に優れた特徴を持つ。石油系界面活性剤との比較実験では、角層水分量やその持続性が優れている結果を確認している。

 一般的に植物油を配合してクリームを作った場合、肌に塗布すると白浮きしてしまう課題があるが、「サンソフトHPA-C」を使用して乳化させた場合、白浮きを抑える効果が期待でき、耐塩性にも優れ機能性成分を高配合する乳化処方にも最適な新素材となっている。

 「近年は植物性の原料などの引き合いが非常に増えているため、100%植物由来の原料として、今後さらに提案を強化していく」(同社)

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