岩瀬コスファ、低粘度から高粘度のエマルジョンに使用可能な乳化安定剤を提案

週刊粧業 2025年1月1日号 89ページ

岩瀬コスファ、低粘度から高粘度のエマルジョンに使用可能な乳化安定剤を提案

 岩瀬コスファは、低粘度から高粘度のエマルジョンに使用可能な多用途エマルジョン安定剤「Novemer CS polymer」の提案を強化している。

 スキンケアやサンケア、メークアップなど幅広い用途に対応可能であり、コールドプロセスが可能な点や液体状でハンドリングが容易な点を特徴としている。また、最大30%(補助乳化剤との併用で50%)のオイルを配合可能とする高い乳化安定性を有し、すべてのUVフィルター(酸化亜鉛、酸化チタン、親水性、疎水性)に好相性であるほか、なめらかな延展性でみずみずしい感触が得られる。

 pHによって粘度や見た目が変化する点も特徴となっており、pH6.5以上で粘度が増加し、pH6.8~7.1でポリマーが完全に膨潤する。初期状態では白濁した液体だが、膨潤後は透明度が高くなる。また、pH12まで安定性を保つため、幅広い処方設計に対応することができる。配合量によっても見た目が変化し、1%で流動性のあるジェル、2~3%で濃厚なジェル、4%ではフローズンジェルのような形状となる。

 電解質や塩の影響についても確認を行った。増粘剤は肌上の電解質と反応すると粘度が低下する場合があるが、「Novemer CS polymer」は塗布後に伸びの良さが高まることが確認されている。塩の影響については配合する種類や濃度によって粘度が変化するため、事前の確認が推奨されている。

 サンケアにおいては、親水性UVフィルターとの相性が良く、1~2%の配合で粘度や透明性を保つことができる。無機UVフィルターでは、酸化チタンや酸化亜鉛と高い相性を示している。また、0.25%の「Pemupur START Polymer」を組み合わせることで、乳化粒子を細かく安定させることができる。

 同原料は活性剤フリーでの乳化が可能であり、増粘剤のみでシンプルな処方を組みたい、使用原料を減らしたいといったニーズに適している。また、オイルの違いによる様々な感触の処方が可能となる。

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 岩瀬コスファ、低粘度から高粘度のエマルジョンに使用可能な乳化安定剤を提案

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
株式会社ミンテルジャパン
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop