一丸ファルコス、多機能なアロエベラ発酵水を開発

週刊粧業 2025年1月1日号 89ページ

カンタンに言うと

  • ハラール認証規制への対応も推進
一丸ファルコス、多機能なアロエベラ発酵水を開発

 一丸ファルコスは、水代替の化粧品原料として、天然アロエ由来の機能性発酵水「発酵水アロエベラ〈乳酸桿菌/アロエベラ葉汁発酵液〉」を開発し、紹介を開始した。

 「発酵水アロエベラ」は、オーガニック認定を受けたアロエベラ葉汁末を、岡山・清水白桃由来の乳酸菌「L plantarum FL-781」にて発酵させた発酵水で、処方中の精製水の代わりに使用することで、全成分表示のトップに天然成分を記載することができる。

 3次元皮膚モデルを用いて、ナイアシンアミドと発酵水アロエベラを添加したところ、コントロール(ナイアシンアミド+精製水)に比べ、ナイアシンアミドの浸透性が向上し、ナイアシンアミドの機能性であるⅠ型コラーゲンの産生効果を高めることが認められた。

 また、モニター試験では、0.1%ナイアシンアミド配合発酵水アロエベラジェルを1日1回、1週間塗布し、ジェル使用時に美顔器のマイナスイオン導入機能で90秒間マッサージを行ったところ、精製水を用いたコントロールに比べ、ほうれい線の幅・大きさ・深さが減少してシワを改善する機能が確認された。発酵水アロエベラ単独使用では、皮脂量の増加を抑え、肌状態が改善する効果が認められている。

 開発原料の海外対応も進める。2024年7月には自社開発原料31製品で「インドネシアハラール認証」を取得し、今年より本格的に紹介を開始する。

 同社は、イスラム圏市場の開拓を目指す企業の開発サポートを目的に、自社製品100品目で日本アジアハラール協会によるハラール認証を取得している。今回、拡大するインドネシア市場への対応に向けて、オーラルケア用「ミルテクトHS」も含めた化粧品原料31品目でハラール製品保証実施機関「BPJPH」による「インドネシアハラール認証」を取得した。

 インドネシア政府は、輸入食料品・化粧品に対して、ハラール認証の取得を義務化することを発表している。まずは食料品が義務化される予定だが、近い将来、化粧品もハラール認証取得が必須になると言われている。

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