ホシケミカルズは創業50周年を迎えた今期(2025年3月期)、モノづくりの体制をより強固にすべく、組織再編を行った。
星野拓社長に、今期の振り返りと来期の抱負について話を訊いた。
――今期を振り返っていただけますか。
星野 問い合わせや受注の件数が前期を上回るペースで増加しており、今期は特に新規参入企業からの問い合わせが非常に多く、国内外から年間で500件近く対応している。
国内に関してはベースメークが好調で、専用ラインの新設により製造能力が2倍となったクッションファンデーションが現在、フル稼働で対応している状況だ。このほか、UVケアやヘアケアも好調に推移している。
海外に関しては香港や台湾、シンガポールの現地企業からのOEM受注に加え、国内企業の海外向けOEM製品輸出の両軸で実績を積み重ねている状況だ。
創業50周年を迎えた今期は、国内4工場と海外1工場の計5カ所の製造拠点に、商品企画や営業、原料商社、研究所の機能を持つホシケミカルズが連携する「スターラボ・グループ」の組織再編を行った。
工場の人材交流や在庫管理など、これまで以上にスムーズな連携でモノづくりの体制をより強固にすることはもとより、各製造拠点で社外に向けた積極的な情報公開を行い、「スターラボ・グループ」の認知拡大も目的として実施した。
――来期の抱負をお聞かせください。
星野 5月に開催の「CITE JAPAN」では、2024年10月より紹介を開始した「フェムケアシリーズ」をメインで紹介する予定だ。
すぐに商品化が可能なODM製品で、お悩みや肌の状態に合わせた「デオドラントライン」「センシティブライン」の2ラインを展開している。
製品ではこのほか、受注が好調なベースメークから、カバー力とスキンケア効果を両立した「メッシュファンデ」を来期から本格的に提案していく。
当社ではスキンケアとメークアップの研究員が同じラボでシナジーを見出しながら処方開発を行い、製品も充実してきた。
2024年から本格稼働した埼玉メークアップ工場での量産体制が整い、2025年はスキンケアとメークアップの垣根を越えた製品をさらに提供していきたい。
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 84ページ 掲載
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