化粧品・健康食品のOEM/ODM事業を展開する天真堂は前期(2024年12月期)、異業種の新規参入企業からの引き合いが好調だったこともあり、前年実績を上回った。
前期の振り返りと今期の抱負について、山﨑準也取締役に話を訊いた。
――前期を改めて振り返っていただけますか。
山﨑 薬機法や景表法に基づく広告表現の規制がより厳格化し、我々のクライアントで特に多いECの販路をメインとする企業において、決して順風満帆とはいえない1年だった。
また、紅麹問題の影響を受けて自社工場で製造するプロテインをはじめ、機能性表示食品を含む健康食品が苦戦を強いられた。
そのような難しい状況下でも、当社では既存クライアントの化粧品受注が好調で、新規獲得も順調に推移したこともあり、トータルでは前年を上回る実績で着地した。
前期の取り組みに関しては特に、売上を伸ばすためのサポート体制づくりに注力し、クライアントの商品を国内のECだけではなく、海外への輸出や国内の卸流通など、新たな販路での販売支援が徐々に形となってきた。
――今期はどのような取り組みに注力していきますか。
山﨑 化粧品OEMに関しては25年も引き続き、我々が得意とする医薬部外品シリーズの拡充に努めていく。前期に形となった販路開拓の支援では、デジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がける企業との提携により、2月から中国で国内クライアントの製品の販売をKOLによるライブコマースでスタートする予定だ。
一方、国内の販路開拓に関しては、インバウンド需要の本格的な回復もあり、店頭が今後ますます重要なチャネルになってくる。EC展開だけでは、拡大基調にあるインバウンド需要を取りこぼしてしまう。
そのため、「売れる商品」と「売れる仕組み」の提供を根幹とする当社では、OEMで製造したお客様の商品を卸店さんに仲介し、ドラッグストアや量販店といった小売店舗への配荷までサポートする。
25年は卸担当を増員し、さらに配荷店舗数を増やして「売れる商品」と「売れる仕組み」の支援を本格化する。
創業以来、モットーとしてきたクライアント、エンドユーザー、パートナー企業、そして天真堂の4者の間で幸せをつなぐ「四方良し」を今後も追求していくとともに、「お客様の発展こそが天真堂の発展」という変わらぬ想いのもと、事業パートナーとして選ばれる、唯一無二の存在を目指し、日々進化を続けていく。
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 84ページ 掲載
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