花王 長谷部佳宏社長、業界では存在し得ない戦い方・ビジネスモデルで市場攻略

週刊粧業 2025年1月1日号 36ページ

カンタンに言うと

  • 構造改革は想定以上に進展、バリュープライシングへ移行
  • ――24年度の振り返りと、事業ごとの取り組み、「K27」達成への手応えをお聞かせください。
  • ハイプレミアムヘアケアが好調、スクラム型チーム運営で成果
  • ――懸案だったヘアケア事業がV字回復しています。順調に推移しているポイントをお聞かせください。
  • ――ヘアケア事業の今後の展開について教えてください。
  • ――「グローバル・シャープトップ戦略」の成功事例を教えてください。
  • 一番大きな自前主義脱却は海外の小売業と強く組むこと
  • ――「超高速よきモノづくり」への想いをお聞かせください。
  • ――方針説明会では、「自前主義脱却(パートナーとの共創)」を掲げられ、24年も多くの業界協業の仕組みに参画されましたが、今後の共創取り組みへの想いをお聞かせください。
  • レッドオーシャンを避けつつシャープな切り口で海外攻略
  • ――M&Aについてはどのように取り組んでいきますか。
  • ――グローバルでは競争環境がますます厳しくなっていますが、どのような方向性で事業を伸ばしていきますか。
  • ――2025年の抱負をお聞かせください。
花王 長谷部佳宏社長、業界では存在し得ない戦い方・ビジネスモデルで市場攻略

 花王は、構造改革と成長戦略を軸にした中期経営計画「K27」において、事業構造改革や戦略的値上げ、稼ぐ力の改革が前倒しで進み、2024年に構造改革の大半に目途をつけた。25年は成長戦略へ軸足を移し、グローバルでの展開加速により事業成長を図っていく。

 「ルールとやり方を変えるとスピードとスケールが変わってくる」と語る長谷部佳宏社長に2024年の動向と2025年の展望について話を伺った。

構造改革は想定以上に進展、
バリュープライシングへ移行

 ――24年度の振り返りと、事業ごとの取り組み、「K27」達成への手応えをお聞かせください。

 長谷部 構造改革については、想定以上の効果が現れています、中国での紙おむつの生産終了や、「ニャンとも清潔トイレ」の事業譲渡などサニタリー事業では、成長を進めるうえでネガティブな部分はかなり整理できたという認識です。

 戦略的値上げについても想定通りに進捗しており、現在は新商品に切り替わるタイミングで、生活者のニーズと当社の利益目標の両方を満たすような価格設定「バリュープライシング」の方向に舵を切っています。

 つまり、国内を中心に成長戦略に移行し、構造改革や価格転嫁の段階からバリュープライシングの段階へ順調に進んでいると捉えています。

 販売部門においても、想定以上に商品に対するバリュープライシングについてしっかりとした位置づけが行われ、チェーン毎にどのような提案をしていくべきかシステム化を進めた結果、価格に見合う商売が一気に進みました。

 もう1つ想定以上に進んでいるのがスピード感です。

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