カンタンに言うと
コーセーは、持続的な成長スパイラルへ転換させる中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner - Milestone2030」を策定した。
10年後を見据えありたい姿を明確化するとともに、2030年のマイルストーンに向けた中期戦略と定量目標を設定した。稼ぐ力の再構築の達成判断となる新たな指標を設定するとともに、SDGsや人的資本経営の指標を非財務目標として新たに盛り込んだ。
「スピード感が求められる今の時代に対処すべく、脱自前主義と積極投資に取り組む」と語る小林一俊社長に新中期ビジョンの方向性や狙いについて話を伺った。
――はじめに中長期ビジョン「VISION2026」を改めて振り返っていただけますか。
小林 インバウンド需要の真っ只中にある2018年に、当初予定していた売上高3000億円を3年前倒しで達成したことから、中長期ビジョン「VISION2026」を策定し、定量目標として売上高5000億円を掲げました。
当時はインバウンド需要が旺盛でしたし、中華圏人口は14億人にのぼるということもありましたので、過去の延長線上の流れの中でストレッチ目標を設定し、少し前のめりに突き進んでいってしまいました。そこにやや無理があったのに加え、コロナ禍が直撃し、2020年~2022年にかけては、業績も大きく停滞してしまいました。特にコロナ禍が中国市場に与えた影響は大きく、中華圏ビジネスは大きく落ち込んだままです。一方、コロナ禍後の日本市場では「コスメデコルテ」、北米市場では「タルト」が好調を維持し、上昇トレンドに転換しています。
VISION2026では、「コスメデコルテ」「雪肌精」「ジルスチュアート」「アディクション」「クリアターン」の5つを重点グローバルブランドと位置づけ、「日本発の世界的なブランドにしていきたい」という夢を持ってブランド育成と市場開拓を推進してきましたが、日本発のブランドをグローバルに浸透させていくのは時間とパワーがいるということを痛感しました。
同一ブランドをグローバルで展開していくのは薬事規制の違いなども考慮すると今後はますます難しくなっていくだろうと考えています。むしろ、これからは各国に合ったブランドをプロデュースしていくことが主流になるのではないでしょうか。
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この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 8ページ 掲載
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