新型コロナ感染からようやく日常を取り戻した昨年は、元日より能登半島地震が発生し、その後も各地で豪雨、台風などの自然災害が頻発しました。気候変動やエネルギー問題による物価の高騰も落ち着かず、海外に目を向けますと戦争や国際紛争が相次ぎ、世界的にも不安定な情勢が続きました。
業界では製品への価格転嫁が浸透し、業績の改善が進むも消費者の実質賃金は伸び悩み、景気の先行き不透明感から個人消費は低調に推移しており、企業に於いては変化する社会課題への迅速な対応力が問われています。
そうした中、当社では主力である身体洗浄料の品質向上と付加価値商品の育成、既存ブランドの活性化に取り組み、2024年度上期(4月~9月)については、「カウブランド赤箱」「カウブランド無添加」「バウンシアボディソープ」等の主力ブランドに加え近年発売した「&フェム」「カウブランドベビー」「ツナグケア」などの付加価値商品の売上が好調に推移し、関連会社バイソンも含め売上、利益共に目標の計画を達成することができました。これも卸店、販売店、お客様のご支援とご協力の賜物として感謝申し上げます。
本年度も第八次中期経営計画の2年目として、
①経常利益率5%以上を長期的なスタンスで達成する
②「モノ作り」の原点に立ち返り、品質第一に徹する
③事業領域を拡大せず限りある資源を集中投下する
④常に「革新」を意識して仕事に取り組む
以上4つのテーマを経営計画の柱とし、社会の変化に対応した独自性のある製品、サービスの提供と企業価値向上に取り組んでおります。
数年来、IT、AI、DX等、デジタルテクノロジーの進化は目覚ましく、当社においても製造部門のみならず営業、マーケ、物流、総務の各現場で続々と新しいシステムツールを導入して改革を進めています。10月からは現在店頭で扱っていない商品を購入できる自社ECをプレオープンしました。今後は常設を目指し新たな市場の拡大に繋げます。また販売促進でも店頭やイベントでのリアルな顧客との接点は大切にしながらも、SNSやデジタルツールを駆使した若年層へのアプローチを増やすことで成果につなげています。
国内では高齢化と人手不足が急速に進む問題は自社に限らず全ての業界に関わる喫緊の課題です。1社では解決できない様々な課題に向けて限られたリソースを持ち寄り、業界の垣根を越え共創の輪を広げて事業に取り組みことが難局を乗り切る鍵となるでしょう。
本年も昨年掲げたPurposeである『やさしさの連鎖の起点となる製品やサービスをつくり、多くの人に幸せを届ける』を具現化する為に新たな目標にトライしてまいります。より一層のご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 67ページ 掲載
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