昨年1月1日に発生した石川県能登地震では、多くの方々が被災されました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、避難所生活を余儀なくされている方々におかれましては、一日も早い復興と平穏な生活が戻ることをお祈り申し上げます。この震災時には、被災地への歯磨き用品の迅速な提供が求められ、業界全体で協力し支援活動を行いました。これを機に、当会の役割や対応方法について改めて見直す良い機会となりました。
また、日本初の月面着陸成功は、私たちの技術革新への挑戦を象徴する出来事であり、業界の研究開発にも新たな刺激を与えました。この成功は、私たちの製品開発においても、より高い目標を設定し、挑戦し続けることの重要性を再認識させてくれました。
さて、厚生労働省によりますと、2023年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.14歳と3年振りに前年を上回りました。しかしながら、平均寿命と健康寿命の差は依然として大きい状況かと思われます。また一方、同省が2019年に策定した「健康寿命延伸プラン」では、2040年までに健康寿命を男女ともに2016年に比べて3年以上延伸し、75歳以上とすることを目指しています。
政府は「国民皆歯科健診」に向けた取り組みの推進を掲げていますが、お口の健康が心や体の健康に繋がっていることは様々な点で明らかにされてきています。健康寿命を延伸し、健康格差を縮小するという、健康長寿社会を実現するための国の課題に対し、当工業会は、乳幼児期から高齢期までのすべてのライフステージにおける口腔衛生の普及に努め、日常生活の中により良い習慣として浸透させていくことが、全身疾患の予防につながり、国民の健康増進・健康寿命の延伸に貢献するものと考えて活動しています。
昨年、当工業会でまとめた出荷統計によりますと、2023年の歯磨剤出荷金額は、対前年20億円増の1589億円となり、2007年から17年連続で前年を上回り、過去最高値を更新しています。コロナ禍の影響を受け、数量や重量ベースでは2020年以降、短期間での上下動はありますが、国民皆歯科検診等の行政の働きかけや各社からの付加価値製品の発売に触発され、金額ベースでの拡大傾向は続くと考えます。
現在、当工業会では、「歯と口の健康を通じて、人々の快適な生活の実現と健康寿命の延伸に貢献する」という使命を果たすため、5つのビジョンを制定して活動していますが、一昨年から、それら諸活動がこの使命やビジョンの実現に寄与できているかどうかをきちんと検証し、一層意味のあるものへと活性化するために、重要目標達成指標(KGI)ならびに活動指標(KPI)を設定し、日々の活動を推進しております。
今後も引き続き、関係行政、関係団体、賛助会員の皆様と連携し、オーラルケアの重要性を浸透させ、市場の安定的な成長と活性化を目指して、活力と創造性に富んだ活動の展開に努めてまいります。
この記事は週刊粧業 2025年1月1日号 18ページ 掲載
■2025化粧品日用品主要業態の最新トレンド(化粧品専門店)~デジタル化・体験サービスの進化を■2025業界トップメッセージ◎日本化粧品工業会会長 魚谷雅彦氏~ジャパンビューティの魅力をグローバルに発信◎日本石鹸洗剤工業会会長 宮道建臣氏~不透明な情勢の中でも柔軟に確実に成果につなげていく■2024年化粧品流通別販売実績~主要3流通がプラス成長~昨年に続き、訪・通販が伸び率トップに■新春トッ...
バラ売り
【週刊粧業】2024年化粧品業界 基礎データ
バラ売り
【週刊粧業】2023年度国内化粧品売上高上位30社
バラ売り
【週刊粧業】2025年敏感肌・低刺激コスメの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年消臭・芳香剤の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2025年シワ改善化粧品の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】ライオン、2025年ライオン会総会を開催
バラ売り
【週刊粧業】東流社、春の商談会でペット関連、オリジナル商品を強化
バラ売り
【週刊粧業】SAKURAYA FOR ME 聖蹟桜ヶ丘店、デジタル施策と連動する体験型に改装
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。