花王、ヘアケアの事業変革を推進

粧業日報 2025年1月30日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 「melt(メルト)」にうねり髪向けの新シリーズ導入
花王、ヘアケアの事業変革を推進

 花王は3月15日、ヘアケア事業変革の新ブランド第1弾として誕生した「melt(メルト)」より、世界初の酸性うねりケア成分配合のシャンプーを主力商品とする、うねり髪向けの「スムースシリーズ」を発売する。

 同社は、「髪の生きる力を、人の生きる力へ」の事業ビジョンのもと、ヘアケアブランドのフォーメーションを人間の本質的な感情ニーズに基づき編成。新ブランドの立ち上げと既存ブランド強化を両輪で行い、事業変革を進めている。「melt」のさらなる拡充を通じて、ヘアケア市場における花王ヘアケアの存在感を高めていく。

 「melt」は、休みながら美しく「休息美容」をブランドコンセプトとし、2024年春に発売した。当初は、限定的な展開だったが、音・泡・感触・香りで様々な感覚に働きかけ、ヘアケアタイムを「自分を大切にする時間」に変える提案が支持され、順次、取扱店を拡大。より多くの顧客に、休みながら美しくなるという「休息美容」の価値を届けている。主な顧客像は「自分の髪と身体を大切にしたい」というニーズをもち、積極的にセルフケアに取り組む美容関心層であり、新シリーズの開発にあたっては、そのような生活者の髪悩みとして、「パサつき、傷みなどのダメージ」と並んで上位にあげられる「うねり」に着目。うねり髪もとろけるようなさらツヤ髪へと導く新たなヘアケア体験を提案する。

 ラインナップは、世界初の酸性うねりケア成分配合のシャンプーを主力商品としつつ、トリートメントと髪用化粧水(洗い流さないウォータートリートメント)も展開する。従来のアミノ酸系洗浄成分使用のシャンプー(サルフェートフリー設計)では、髪の「うねり」に根本アプローチする酸性うねりケア成分を安定的に配合することが困難だった。今回、pHを酸性領域にしながらアミノ酸系洗浄成分の機能を保つ独自のアプローチにより、安定的かつ効果的に配合することを実現した。

 「メルト スムースシャンプー」(本体480mL・1760円前後)と「メルト スムーストリートメント」(本体480mL・1760円前後)は、うねり髪のタンパク質層を補修してときほぐし、毛流れを整えるふたつの酸性ケア処方を採用。コハク酸(補修)が傷んだ髪表面のタンパク質層を補修し、リンゴ酸(補修)が傷んだ髪深部のタンパク質層に浸透し空洞を集中補修する。

 「メルト スムースコンディショニングウォーター」(170mL・1430円前後)は、スムースセラム処方を採用。ほどけるような感触で、髪1本1本を包みこみ、髪深部までじっくり浸透。うねり髪をときほぐして毛流れを補整し、手ぐしだけで、するんとまとまるさらツヤ髪へと導く。

 香りは、スムースシリーズ共通で、時を忘れるようなマインドフルアロマ「ピオニー&フィグ」を採用した。香料の一部に高品質な天然精油をブレンド。ふわりと香るアロマティックハーブに、ピオニーとフィグのやわらかな甘さを組み合わせ、サンダルウッドで深みを添えた。ほっとするようなやさしさを感じさせる、休息美容をイメージした設計となっている。

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