週刊粧業 2025年1月27日号 5ページ
カンタンに言うと
化粧品原料商社として1975年に創業し、OEMや容器製造なども手がけるホシケミカルズは、最新のトレンドを捉えた提案型ODM/OEMを強みとする。
2020年5月に同社へ入社し、スキンケア製品全般の処方開発を担当している研究開発部 東京研究所の正田彩香氏に話を伺った。
――ご自身のキャリアと、注力されている研究内容をお聞かせください。
正田 大学院修了後は、化粧品のOEMと自社商品を製造・販売する会社で10年以上にわたってスキンケア製品の処方開発を経験し、統括製造販売責任者にも従事した。
しかし、もっと多くの人と関わり、自分が開発した製品を世界へ届ける仕事がしたいと思うようになり、OEM製品の輸出を積極的に行い、原料商社として国内外の様々な原料を取り扱うホシケミカルズに入社した。
当社は原料商社でもあるため、一般的なOEM企業と比べると取扱原料の種類が非常に豊富だ。新規原料に関しては積極的に採用していくのが我々のスタンスで、それがまた次の新しい原料や情報をご提供いただく好循環に結びついている。
2021年頃からフェムケアプロジェクトを社内で立ち上げ、今年のCITE JAPANでは何度も試作を重ねて開発したデリケートゾーンケアのODM製品「フェムケアシリーズ」を披露する。
当社の方針である「安心・安全」な製剤を実現するため、独自の基準を設けて処方開発を行い、安全面を重視した原料の選定が最も苦労した。
同シリーズは、お悩みや肌の状態に合わせた「デオドラントライン」「センシティブライン」の2ラインで展開し、ベース処方でいずれもパッチテストを全てクリアしている。
私自身は元々アトピー性皮膚炎で肌が弱く、トラブルが起きることが多かった。肌をすこやかに保つことが化粧品の基本的な目的であり、特にセンシティブラインにおいては、肌が弱い自分が長期連用しても問題のない製品が開発できたと自負している。
――最後に、今後の抱負をお聞かせください。
正田 当社では原料情報や処方データを一元管理する独自の研究開発システムを導入しており、製品ごとに処方・原料・成分の情報が一括で表示され、成分の表示名称やINCI、各国の規制情報が紐づいている。
今後は処方開発のさらなる効率化を目指し、研究員が意見を出し合いながら独自システムの改良を進めていきたい。
この記事は週刊粧業 2025年1月27日号 5ページ 掲載
■特集/原料研究者インタビュー~逆転の発想で独自性を追求◎ホルス~羊膜エキスの提案を強化、高いエイジングケア効果に期待◎マツモト交商~イノベーションが生まれやすい体制構築へ、アイディア提案会や海外情報収集を推進◎ホシケミカルズ~独自基準を設けて安全面にこだわったODM/OEM製品の処方開発を推進◎一丸ファルコス~創薬的アプローチで原料価値を向上、共創ラボの新設で研究領域を広げる■花王、「ビオ...
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