粧業日報 2025年1月31日号 3ページ
カンタンに言うと
花王とキリンビバレッジは、2025年2月より両社の物流拠点間の往復輸送の協業を開始する。従来の輸送ルートをつなげ、空車となっていた戻り便のトラックを活用することで、輸送効率化と、CO₂排出量削減に貢献する。
協業では、花王の川崎物流センター(神奈川県)から更埴物流センター(長野県)と、キリンビバレッジの子会社である信州ビバレッジの工場(長野県)から、キリンビバレッジの川崎物流センター(神奈川県)への輸送後の空車区間を組み合わせたルートを利用する。協業開始にあたっては、輸送工程などの確認を経て、段階的に配送量を増やしていく。
物流業界では、トラックドライバー不足による輸送能力の低下が懸念されている。これらを背景に、物流業務の効率化・自動化の必要性はますます高まっています。花王では、多様化するニーズに対応した特徴ある商品を、必要な量だけ届けることで、資源や環境への負担が少ない、循環型社会に貢献するESG視点での「よきモノづくり」に取り組んでいる。
具体的には、国内に10カ所ある生産工場から物流拠点への輸送、さらには小売店への配送を自社で担い、最適な輸送手段の設計により、安定的でスピーディーな物流を実現している。また、変化する物流環境の動きに迅速に対応するため、業界を越えたパートナーとの共創により、持続可能な物流に向けた取り組みを進めている。
今回のキリンビバレッジとの協業は、「①荷主として輸送実績データを保有し、利活用できること」「②戻り便で積載できる物量が確保できること」「③つなげられる輸送区間が存在すること」といった条件が合致し実現に至った。
各社の片道輸送をつなげることで、輸送トラック台数(年間延べ300台以上)、CO₂排出量の削減(該当区間にて約15%減)に貢献する。さらに共同輸送区間の拡充も検討していく。
この記事は粧業日報 2025年1月31日号 3ページ 掲載
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