化粧品ODM/OEMの東洋ビューティは、1月からスタートした85期(2025年12月期)を次期中期経営計画の策定を検討する1年に位置づけ、持続的な成長に向けた基盤形成を図る。
岩瀬史明社長は「従業員の成長や新たな挑戦が企業の成長につながる好循環の土台を築いていく」と述べ、人材育成・組織開発に力を入れていく考えを示している。
――新中期経営計画を1年延期されました。その意図は。
岩瀬 20年からスタートした中期経営計画では、市場環境の変化スピードへの対応力に課題が見えてきた。
経営ビジョンに掲げる「世界最良のODM企業」の達成に向けては、変化に対応できる従業員の育成・教育を進め、企業としてアジリティやフレキシビリティの向上も図っていく必要がある。次期中期経営計画は、3カ年計画として策定する予定だ。
――準備期間に位置づける今期の重点施策は。
岩瀬 人的資本経営の推進・強化を図り、時代に即した人材育成の土台づくりを進めていく。
その推進に向けて、1月より組織変更を実施し、人事・総務の管理本部を再編・統合した。従業員が安心して働ける環境を整え、経営戦略に合った人材の育成に取り組んでいく。従業員の成長を促すことで、生産性や品質の向上を図り、企業価値を高めていきたい。
――組織変更では新設された部門もあります。
岩瀬 ODM事業の成長に向けて「企画マーケティング戦略本部」を新設した。企画マーケティング戦略本部では、勢いを増すファブレス企業のニーズを的確にキャッチアップし、顧客に求められる高品質の製品を提供していくことでODMの成長を図っていく。
ODMでは、技術やアイデアなどの独自性ももっと追求していく必要があると考えている。
その他、生産効率化の推進を目的に、「SCM(サプライチェーンマネジメント)事業推進」も新設した。
コストアップが続いている状況だが、SCMを推進して収益基盤を強化していく。
――グローバルでの事業展開についてはどのように考えていますか。
岩瀬 当社の成長に欠かせない事業という認識は変わっていない。
進出するエリア、そこで組む現地企業など自社の強みを活かせる選択を行えるように、引き続き情報収集・市場調査を進めていく。
この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 11ページ 掲載
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