メークアップを主軸にOEM事業を手掛ける東色ピグメントは、製造効率の向上と、自動化や省人化の推進を目的とした設備投資を進めている。
代表取締役社長の鴫原靖宏氏に話を伺った。
――2024年度の業績はいかがですか。
鴫原 2023年と比較すると良化傾向がみられるが、業界全体で進行する原材料の高騰や人件費の上昇などのコストアップにより、油断ならない状況が続いている。
当社では、製造量の増加よりも品質の担保に焦点を当て、高品質な製品を提供することに重点を置いてODM事業に取り組んでいる。
――現在、注力している取り組みについてお聞かせください。
鴫原 設備投資を強化している。2022年12月に完成した矢板工場では、製造ラインが8割程度埋まり、稼働率もかなり上がってきた。
製造ラインを増やしたいが、人手不足の影響が深刻化しており、省人化、自動化につながる投資の比率を増やしている。
当社には、「東色ケアメイクアップ」という独自の概念があり、スキンケア、ヘアケアという単語に表れているように、化粧品の原点は「ケア」にあると考えている。「ケア」という単語は、広義では環境への配慮や働く人の安全性等にも該当するように、製品に機能として付加できるものと、サービスとして提供するものがある。
東色ケアメイクアップは、広義のケアを含めた新たなケア概念となっており、これを前提に製品開発に取り組んでいる。
――今後の展望をお聞かせください。
鴫原 コストコントロールをより強化する。原料の選定にあたっては比較的長期の保存が可能なものを見極めることで、値上がりや廃番等への対応に追われる状況を極力少なくしていきたい。
設備面では、製造効率向上や自動化・省人化を継続していくほか、製造機器のオペレーションができる人材の確保・育成にも取り組んでいく。
東色ケアメイクアップについては、昨年にアップデートを行った。今年5月に開催される「CITE JAPAN 2025」での紹介も予定している。どのようなケアを組み合わせ、実感できる製品を作ればお客様に響くのか、うまく紹介できるように引き続き準備を進めていく。
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この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 10ページ 掲載
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