トキワは、アイライナー・アイブローを中心としたカラーコスメで米国・欧州・アジアの市場開拓を進めている。
金井博之社長は「日本国内の事業基盤をさらに強固にしてグローバル戦略を推進していきたい」と話す。
――3C(カントリー/カテゴリー/カスタマー・チャネル)を切り口に成長戦略を進めています。取り組み状況は。
金井 それぞれのCに優先順位をつけてリスク分散しながら投資を進めているが、前期(2024年12月期)は投資の方向性が間違っていないことを確認できた1年でもあった。
カントリーでは、消費の冷え込みが見られる中国で、需要予測から提案を強化してきた製品の受注が好調に推移し、予算は前年を大幅に上回ることができた。また、その他のアジアでは複数の国で開発プロジェクトがスタートしている。
とはいえ、これらの国が大きく成長するのは2030年代だ。大きく成長するタイミングでアジアに軸足を移せるよう、国内の事業基盤をもっと強固にする必要がある。
――国内の成長源泉は。
金井 国内事業では、海外・大手企業を顧客に持つ強みが活き始めている。グローバル戦略の一環で、2020年よりサステナビリティやクリーンビューティに対応する処方開発を本格化してきた中、ここにきて日本企業からの引き合いが増えている。トレンドが定着した時、提案の引き出しは多い方が良い。
既に開発製品の7割以上でクリーンビューティに対応しているが、今後も対応製品の割合を増やしていく。
――残る2つのCは。
金井 カスタマーでは、国内外の大手企業に対する技術営業を強みとしてきたが、近年はD2Cスタートアップなどのニーズを把握して新規性のある製品を提案する営業力もついてきた。今期より国内営業部は顧客の特性に合わせて組織編成を行い、顧客対応強化につなげる。
カテゴリーでは、アイライナー、アイブローといった当社の強みをさらに磨いてシェア拡大を図るとともに、徐々に力をつけてきたパウダー製品なども新たな柱として育てていく。
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この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 9ページ 掲載
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