日本NCRビジネスソリューション(東京都品川区)は、「人手不足をソリューションで解決する」というテーマのもと、製造業・小売サービス業、金融業など幅広い業界に向けてソリューションを提供している。現在、提案を行っている化学品製造業向けの基幹業務システムについて話を伺った。
日本NCRビジネスソリューションは、内田洋行の基幹業務システム「スーパーカクテルCore」をベースに、化学品製造業に求められる機能・商習慣をカバーした「化学品テンプレート」を開発し、提案を行っている。
化粧品を含む化学品の製造現場では、製品が肌に直接触れるため厳格な品質管理が求められる。また、近年の原材料価格の高騰や為替変動の影響を受け、原価の適正管理やコスト変動への対応が可能なシステムの必要性が高まっている。
このような課題を解決するため同社は、化学品と同様のプロセス型製造業である食品業界で豊富な実績を持つ「スーパーカクテルCore」を基盤に、化学品製造業向けのテンプレートを開発するに至った。
同テンプレートは「検査業務機能」「原価管理・シミュレーション機能」を大きな特徴としている。「検査業務機能」により、原料・資材の受け入れからバルク製造、充填・仕上げ製造までの一連の工程において検査指示や検査実績の登録が可能であり、検査漏れや不良品の誤出荷を防ぎ、業務効率化を実現する。
「原価管理・シミュレーション機能」により、正確な商品別原価の把握はもちろん、原価変動要因を考慮した収益性や損益分岐点の試算が可能になる。輸入原料費やエネルギー費が高騰するなか、適正な製造コストを把握することで、迅速・的確な経営判断を支援する。また、業界特有の納品先別契約単価にも柔軟に対応している。
販売管理・生産管理・原価管理を一体化したシステムは市場でも希少であり、業界のニーズに適した独自性の高いソリューションとなっている。さらに、今後はスーパーカクテルのデータをよりわかりやすく可視化するダッシュボードシステムとの連携も視野に入れているという。
同社は、このソリューションを通じて「製品品質の確保」「業務のローコストオペレーション」「原価・利益の見える化」を実現し、化学品製造業の課題解決をサポートする。
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この記事は週刊粧業 2025年2月24日号 4ページ 掲載
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