フェイスラボは、化粧品と医薬部外品、健康食品を手掛けるOEMとして難しい要望にも常に挑戦するマインドを持った若いメンバーが多く活気溢れる組織である点を強みとしている。
朝比奈謙太社長に今後の成長戦略について話を伺った。
――今上期の状況についてはいかがですか。
朝比奈 2025年9月期は、売上は想定通り順調に推移しているが、原材料高騰の影響で収益的には厳しい状況となっている。さらなる生産性向上に向けて、投資を強化していかねばならないと考えている。
――売上が好調な要因をどう分析していますか。
朝比奈 4年越しで進めてきた人材の採用・育成の活動が実りつつあり、人材が育ってきた結果、新規取引先の開拓が進んだ。営業・開発・製造のメンバーのベクトルを合わせることで、クライアントの要望に迅速かつ的確に対応できるようになってきており、提案のレベルや競争力が高まり、新規の受注獲得につながっている。
また、マーケティング部署を中心に、蓄積処方を活用しながら、ニーズに沿った提案をスピーディに行っていることも、受注拡大に寄与している。
――収益性向上に向けた取り組みについて方向性を教えてください。
朝比奈 生産性指標をもとに生産能力を引き上げつつ、設備の改良や導入を進めている。また、原価率低減や太陽光発電の活用も進めている。
今後は、生産性向上につながる領域でAIの導入を進めていく。
――市場動向の変化を受け、どのような取り組みを進めていますか。
朝比奈 近年の化粧品市場では、メカニズムやエビデンスがより重視されるようになっているため、自社でのデータ取りや見える化に向けての研究員の取り組みを強化し、提案に活かしている。また、医薬部外品の強化も重要な取り組みの1つだと認識している。
――持続的成長に向けてどのような事業投資を行っていきますか。
朝比奈 一番はやはり人への投資だ。当社のミッションを改めて言語化し、企業ブランディングを進めていくとともに、それに基づいて行動する社員を評価する仕組みをつくっていく。
それにより、会社のミッションへの理解が促され、社員一人ひとりの行動が変わり、自社のイメージ・強みの発信が強化されれば、売上・利益は後からついてくるので、自ずと業績は向上していくと考えている。
海外展開の強化も重要であり、展示会への出展を強化する。アジアだけでなく北米をターゲットに、現地での事業化に向けた取り組みを進めていく。
新たな収益の柱を構築する一環として、新剤型に挑戦すべく、工場の増設や設備投資を検討している。姉妹会社のエフシー中央薬理研究所との情報共有も徐々に進んでおり、できる限り早期にシナジー創出を図っていく。
この記事は粧業日報 2025年3月3日号 4ページ 掲載
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