化粧品・医薬部外品の提案型OEM/ODMを主軸とするホシケミカルズは今期(2025年3月期)、創業50周年を迎えた。
今特集のテーマである「成長分野への投資策」について、星野拓社長に話を伺った。
――まずは、今期の見通しについてお聞かせください。
星野 今期は小ロットでの初回受注が増加傾向にあり、そこからいかにしてリピート受注へとつなげていくかという点で課題が残り、売上が微減となる見込みだ。
一方、問い合わせ件数が年間で約600件と前期を上回るペースで増加した点や、「メッシュファンデ」など新たな剤型の製品開発にトライできた点については評価できる。
――「成長分野への投資策」に関して、来期はどのような取り組みを進めていきますか。
星野 評価試験に係る費用も値上げが続く中、当社では予め第三者機関による安全性・有用性試験を実施し、エビデンスデータ取得済みの化粧品・医薬部外品OEM/ODM製品を提案している。
クライアント企業はデータの取得に必要な申請手続きや費用などの負担が軽減され、スピーディーな製品化を実現するだけでなく、抗シワやSPFなど有効成分以外の機能性で製品の付加価値を高めることにつながる。
このため、当社では異業種から化粧品ビジネスに新規参入し、自社に商品企画の部署がないクライアントからの受注が多い。
価格競争を避けるためにも、我々の商品企画部を自社のリソースとして活用でき、小ロットからでもしっかりとエビデンスのある製品が開発できることにメリットを感じていただけるクライアントに対し、適正な価格で提案していくことが成長への投資に欠かせない。
収益性向上への取り組みでは、国内4工場で保有する原料在庫や容器・包装資材などを2022年から埼玉倉庫に全て集約しており、物流コストの削減に加え、リオーダーへの迅速な対応によって機会損失を防ぐといった成果も出始めている。
今後は、原料情報や処方データを一元管理する独自の研究開発システムを新たに製造とも連携させ、生産管理システムをさらに進化させていくほか、メーク品を中心に製造設備への投資も進めていく。
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この記事は粧業日報 2025年3月3日号 3ページ 掲載
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