飲料や食品、医薬品の分野で、キャップの製造販売を手掛ける日本クロージャーは、化粧品業界への本格進出を図るべく、取り組みを強化している。
「昨年は既存事業領域を超えた業界の展示会に積極的に出展し、外部とのコネクションを強化したことで、実際に商談につながった例を複数創出することができた」(営業本部 営業推進部長 長谷川誠氏)
同社が長年主軸としている飲料や食品の分野では、高速生産に対応できる軽量化した比較的簡素な形状のキャップが採用されやすい傾向にある。しかし、近年は自社製品の価値向上のため、機能性があり差別化を図ることのできる複雑な形状のキャップへの要望が非常に増えているという。
化粧品業界でも高機能・高付加価値な製品の需要が高いことを踏まえ、「フリップアップ」(写真)を提案している。
フリップアップはワンタッチで使用でき、上蓋の開閉動作と連動して内蓋が開閉することで密封性を保持する。ボトルを押すと内容液が排出でき、離すと空気が容器内に入ることを利用して液だれを防ぐため、排出量の調整がしやすい特長を持つ。
フリップアップはもともと、クッキングオイルや醤油など液体製品での使用を想定して開発された経緯があることから、まずは化粧水での採用を目指して提案を進めていくという。
「化粧品業界への本格進出に向けては、まだ模索しながら取り組んでいる状態にある。今後も展示会への積極的な出展を通して接点拡大に取り組み、お客様の声をもとに、化粧品業界でのニーズにより適した製品の開発・提案を目指す」(長谷川氏)
この記事は週刊粧業 2025年3月10日号 5ページ 掲載
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