化粧品に特化したラミネートフィルム専門商社の進洋では、試供品パウチより高い仕上がりが求められ、化粧品フィルムの中でも印刷を含めて難易度が高く、確認事項や校正刷りなどの手間が多い高単価な製袋品への受注が増加傾向にあることから、今期(2025年5月期)実績が売上・利益ともに前年を上回る見通しだ。
工場を持たない同社は、全国各地のフィルムメーカーや印刷加工を行うコンバーターと連携し、顧客や製造現場それぞれと対話しながら顧客の要望に応じて最適な化粧品フィルムを選定・調達する「チームワーク」を強みとしている。
「フィルムメーカーと化粧品メーカーの間に立って根気強く対話を重ね、進洋を迂回しないと印刷だけではなく包装資材としての機能も含め、思った通りの仕上がりが実現できないという声をいただいている。それを支えるのが当社の営業で、色彩検定やカラーコーディネーター、化粧品検定、DTPの資格などを自発的に取得し、『プリンティングディレクター』として、お客様が満足する印刷品質を追求している。単に資材を調達するだけでなく、我々が汗をかいて製品に付加価値を付与し、顧客の要望を形にしてきた成果が今期の業績に反映されている」(石井聖一社長)
同社では、今年10月に開催される「JAPAN PACK(日本包装産業展)」に出展し、昨今のトレンドとなっている環境配慮包材における新たな提案に加え、製袋品の受注が増加傾向にあることから、展示会を通じて新たな製袋品の取引先開拓を進めていく。
「企業の持続的な成長には調達力の強化が重要で、今年は特に受注が増加傾向にある製袋品の調達ルートを拡充していきたい。また、年内を目途に自動検版機を導入し、得られた利益を検品作業の自動化に還元することで、品質管理のレベルを高めていく」(石井社長)
この記事は週刊粧業 2025年3月10日号 4ページ 掲載
■特集/容器・パッケージ~市場回復で環境対応ニーズも再燃◎ツバキスタイル~2030年に向けて成長加速、事業基盤のさらなる強化を推進◎進洋~仕上がりの難易度が高い化粧品向けの製袋品が好調で今期は増収増益へ◎宮本~環境配慮のトレンドを見据え詰替タイプの容器を新たに提案◎日本クロージャー~高機能なキャップの提案を通して化粧品業界への本格進出を目指す◎リンテック~容器・パッケージのデザイン性向上に貢...
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