資生堂、ジェンダー平等を推進するイベントを開催

粧業日報 2025年3月14日号 4ページ

資生堂、ジェンダー平等を推進するイベントを開催

 資生堂は、国際女性デー(3月8日)にあわせて、3月に社内外でジェンダー平等を推進するイベント「Diversity Week for Gender 2025」を開催する。

 同社は企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現に向けて、社員がジェンダーや年齢、国籍、性的指向、性自認、障がいなどに関係なく、個々人の違いを認め尊重し合い、それらのシナジーによりイノベーションを生み出し続ける組織風土をつくるため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を重要な経営戦略の柱と位置づけている。年間を通じて社内外へ様々な多様性について理解を深めるための取り組みを行い、誰もが自分らしくいられる社会の実現を目指す。

 中でもジェンダー平等はDE&Iのファーストステップと考え、日本社会全体のジェンダー平等の実現を目指すリーディングカンパニーとして取り組みをさらに進化させ、多様な人材の活躍支援に注力していく。

 具体的には、2023年に発足した「資生堂DE&Iラボ」の研究知見や、実践例から見えてきた職場におけるジェンダー平等の鍵をディスカッションするシンポジウムを開催。日本社会全体のジェンダー平等実現に向けた取り組みを強化する。

 また、家族の転勤や育児・介護などの理由で一時的に仕事を離れているキャリアブレイク中の女性を対象に、シンガポールを拠点とする非営利団体Mums@Work Asiaとともに、東京で女性をエンパワーメントする共催イベントを実施する。資生堂グループ社員とのパネルディスカッションや交流会を通じて、自分らしいキャリアをともに探っていく。

 社内においては、家庭での家事分担を見直すワークショップや、チーフDE&Iオフィサーによる自律的キャリアの体験談、ジェンダーとその他の属性が複合するIntersectionality(交差性)の視点で社会の構造を紐解く講演などのイベントを実施し、国内外の社員の参加を促すことで、一人ひとりが改めてジェンダー平等を考える機会を設ける。

 同社は、社員が価値創造の源泉であるという「PEOPLE FIRST」の考えのもと、人材育成やキャリア開発の支援を積極的に行ってきた。2017年より、若手社員がリーダー層のメンターとなりディスカッションを行う「リバースメンタリング」を実施。ジェンダーや、国籍や年代、キャリアなどの多様なバックグラウンドを持つ人材の交流・学びの場となっている。2022年からは、社員みずから中長期的なキャリアプランを構築するため、上司以外の管理職と対話する「キャリアメンタリングプログラム」を行っている。また、次世代を担う経営リーダーを育成するために、2023年に「Shiseido Future University」をオープン。その他にも、ビジネススキル研修、MBA派遣、専門性を高める各種の研修も実施している。

 日本における女性活躍については、他社に先駆けて積極的に推進している。2017年から開始した、管理職としてキャリアアップを目指す女性社員のための「女性リーダー育成塾(NEXT LEADERSHIP SESSION for WOMEN)」では、次期課長・部長・経営幹部候補向けの3つのプログラムを設置し、着実なリーダーシップパイプライン強化につなげている。また、ロールモデルとのタッチポイント・キャリア支援の取り組みとして、2020年にエグゼクティブオフィサーと女性社員によるメンタリングプログラムを開始した。同社は、2030年までに日本国内のあらゆる階層における男女比率を機会均等の象徴である50:50にすることを目指しており、国内資生堂グループの女性管理職比率は2025年1月1日時点で41.1%(速報値)、グローバル全体では59.5%となっている。

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