木村産業、海藻エキスと米由来成分からなる長時間の保湿効果を持つ原料を提案

週刊粧業 2025年3月31日号 4ページ

木村産業、海藻エキスと米由来成分からなる長時間の保湿効果を持つ原料を提案

 木村産業は、Provital社の天然由来原料「Hydrafence」にて新たなデータが確認されたため、2025年5月に開催される「CITE JAPAN 2025」への出展に向けて準備を進めている。

 Hydrafenceは米由来のアミロペクチンのマトリックスにリソタミオンエキスを注入して作られている。

 リソタミオンは、大西洋に生息する海藻の一種で、カルシウムを豊富に含んでおり、皮膚の細胞代謝を調整する作用や抗酸化・抗炎症作用を有している。また、作用が強く、効果が短期的になってしまう特長を持つことから、アミロペクチンと組み合わせることで徐放効果を付与している。

 精米時の残渣を再利用して採取されたHydrafenceは、デンプンの含有量が多く、アミロペクチンを豊富に含んでいる。リソタミオンと組み合わせることで、徐放効果だけでなく、保水効果も付与できるという。

 主な作用として、保湿に関連する遺伝子の活性化とセラミド産生が挙げられる。保湿力の向上や皮膚バリアの回復効果も期待できるという。

 保湿効果を測定する試験では、即効性や常用による皮膚の保湿力向上が確認されている。Hydrafence配合クリームを一定期間塗布した後、塗布を5日間停止しても、肌のうるおいは持続するという。

 セラミドの産生では、ヒト皮膚外食片においてHydrafence配合溶液を塗布してから6日後のセラミド量の測定だけでなく、脱脂処理をしてから24時間後のセラミド量の測定も行った(写真)。その結果、脱脂処理後の方がセラミドの産生効果が高かったことが確認された。

 多人種の乾燥肌の男女を対象にAIを用いて行った新たな試験では、皮膚の滑らかさや接触を感じ取る受容体の改善が確認されたという。

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