シー・アクト、アカモクのゆで汁から美容成分を抽出

週刊粧業 2025年3月31日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 資源の持続的利用に配慮した原料も
シー・アクト、アカモクのゆで汁から美容成分を抽出

 シー・アクトは、未利用資源の価値創出と天然資源の持続的利用の2つアプローチでアップサイクルな化粧品原料の開発に取り組んでいる。これまでに開発した原料は全て自然由来指数100%の天然由来で、そのうち未利用資源を活用したエキスは4割以上を占めている。

 中でも「アカモクエキス」は、期待できる美容効果に加え、ユニークな開発ストーリーに興味を示す企業は多く、引き合いが増えているという。

 一般的なアカモクエキスは素材(アカモク)から成分を抽出したものが多いが、同社は、肌により有効な、捨てられているアカモクのゆで汁を活用し、ゆで汁から美容成分の抽出に成功して製品化した。肌への単回・連用塗布により保湿効果・肌細胞の活性化が期待できるという。

 天然資源の持続的利用に配慮したアップサイクル原料では、フノリから抽出したフクロフノリエキス(3種)が微量添加で肌や髪への高い効果が期待でき、経済性と機能性を両立した天然由来原料として採用実績を伸ばしている。

 特にヘアケア用途で、櫛通り・うねりの改善、ツヤ感の向上などシリコンと同等の機能性を見出しており、コスパの良いシリコン代替原料としてヘアケア製品の付加価値化を実現する。

 坪井誠社長は「フノリ成分を自然の状態のまま取り出して美容成分に利用することにより、極微量でも高い生理活性がある」と話す。

 特にフノリエキスの固形分「フノランNa」は、わずか1ppmの添加で皮膚の刺激緩和することが確認されており、極微量で肌への安全性を担保できる。フノリ粉(フノランNa)の他に、「フノリエキス」(推奨添加量0.1%~1.0%)と「天使のリング」(同0.005%~0.05%)もラインナップしている。

 「アップサイクルは使用する天然資源の消費量をできる限り抑えることも重要な要素」(坪井社長)として、「ペンタデシル」などの提案も強化する。

 「ペンタデシル」は、微細藻類(オーランチオキトリウム)が創り出す脂質から活性成分(ペンタデシル)を抽出精製して得られる油脂で、化粧水への0.001%添加でシワ改善効果が認められている。

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