シー・アクトは、未利用資源の価値創出と天然資源の持続的利用の2つアプローチでアップサイクルな化粧品原料の開発に取り組んでいる。これまでに開発した原料は全て自然由来指数100%の天然由来で、そのうち未利用資源を活用したエキスは4割以上を占めている。
中でも「アカモクエキス」は、期待できる美容効果に加え、ユニークな開発ストーリーに興味を示す企業は多く、引き合いが増えているという。
一般的なアカモクエキスは素材(アカモク)から成分を抽出したものが多いが、同社は、肌により有効な、捨てられているアカモクのゆで汁を活用し、ゆで汁から美容成分の抽出に成功して製品化した。肌への単回・連用塗布により保湿効果・肌細胞の活性化が期待できるという。
天然資源の持続的利用に配慮したアップサイクル原料では、フノリから抽出したフクロフノリエキス(3種)が微量添加で肌や髪への高い効果が期待でき、経済性と機能性を両立した天然由来原料として採用実績を伸ばしている。
特にヘアケア用途で、櫛通り・うねりの改善、ツヤ感の向上などシリコンと同等の機能性を見出しており、コスパの良いシリコン代替原料としてヘアケア製品の付加価値化を実現する。
坪井誠社長は「フノリ成分を自然の状態のまま取り出して美容成分に利用することにより、極微量でも高い生理活性がある」と話す。
特にフノリエキスの固形分「フノランNa」は、わずか1ppmの添加で皮膚の刺激緩和することが確認されており、極微量で肌への安全性を担保できる。フノリ粉(フノランNa)の他に、「フノリエキス」(推奨添加量0.1%~1.0%)と「天使のリング」(同0.005%~0.05%)もラインナップしている。
「アップサイクルは使用する天然資源の消費量をできる限り抑えることも重要な要素」(坪井社長)として、「ペンタデシル」などの提案も強化する。
「ペンタデシル」は、微細藻類(オーランチオキトリウム)が創り出す脂質から活性成分(ペンタデシル)を抽出精製して得られる油脂で、化粧水への0.001%添加でシワ改善効果が認められている。
この記事は週刊粧業 2025年3月31日号 4ページ 掲載
■特集/アップサイクルコスメ(原料・OEM編)~機能性強化と認知拡大の両立が普及の鍵に◎シー・アクト~アカモクのゆで汁から美容成分を抽出、資源の持続的利用に配慮した原料も◎マツモト交商~環境影響が問題視されている海藻をアップサイクルし海洋保全にも貢献◎木村産業~海藻エキスと米由来成分からなる長時間の保湿効果を持つ原料を提案◎高研~日本の「もったいない」精神を酒粕を通じてグローバルに拡大◎ファ...
バラ売り
【週刊粧業】2025年ニードルコスメ(メーカー・OEM)の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2025年美容業界の最新動向
バラ売り
【消費者アンケート調査】美白化粧品の使用状況(2024年)
バラ売り
【C&T・2025年7月号】BeautyTechの最新動向2025
バラ売り
【C&T・2025年7月号】サプライヤー各社のDE&I推進
バラ売り
【C&T・2025年7月号】ファミリーユースコスメの最新動向
バラ売り
【C&T・2025年7月号】偉大な経営者に学ぶ/松下幸之助氏と山谷次夫氏の人生哲学
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。