みらい中央研究所、界面活性剤と高圧乳化機を使わない乳化技術に強み

週刊粧業 2025年4月7日号 22ページ

みらい中央研究所、界面活性剤と高圧乳化機を使わない乳化技術に強み

 化粧品と美容健康食品の企画・処方開発から製造(ODM・OEM)を手がけるみらい中央研究所は、独自に開発した界面活性剤を使わない乳化技術と、高圧乳化機を使わずに油を水中に微細な粒子として乳化させる技術をベースとし、界面活性剤フリーの敏感肌用スキンケアや五感で楽しめる化粧品の研究開発に注力している。

 代表取締役の李娟娟(リー・ジュリー)氏は、界面活性剤を使わない乳化技術のポイントについて、「敏感肌でも使える低刺激処方というだけでなく、高保湿でありながら軽い使用感も実現できるため、みずみずしい感触の乳液やクリームの開発にも活かせる」と語る。

 一方の微細乳化技術に関しては、「ローションの中に油を多く配合するには高圧乳化機を用いるのが一般的だが、当社の微細乳化技術はそれを使用しないため、高圧乳化に係るコストが削減できる。また、粒子を細かくすることで肌に浸透しやすくなる」と話し、こう続けた。

 「微細乳化技術をベースに水層と油層をバランスよく組み立てることで、振ってから使う4層タイプのクレンジングオイルとエッセンスオイルの開発に成功し、特許を申請している。各層に特長的な異なる成分を配合することでストーリー性が付与できるほか、層ごとに濃淡での色が異なる見た目ということもあり、五感で楽しめるスキンケアとして提案している」

 界面活性剤を使わない乳化技術に関しては今後、より軽い使用感を実現した乳液やクリームの開発を進めていくという。

 微細乳化技術に関しては、多層タイプのクレンジングオイルとエッセンスオイルの開発に注力していく方針だ。

 「表皮は皮脂膜、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の5層で構成されている。この5層にアプローチするスキンケアの開発が理想的であり、その実現に向けて研究開発をさらに進めていく。当社では引き続き、化粧品と美容健康食品の内外でトータルビューティに貢献する売れる製品づくりを目指す」(李氏)

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