東陽化成は、これまで手がけてこなかった新たなアイテムの開発に取り組み、受注を大きく伸ばしている。
新たなカテゴリーの1つとして、コロナ禍を契機にヘアケアカテゴリーを強化している。ヘアケア製品は、外出自粛や自宅でのケア需要が高まる中で順調に成長し、現在では売上の重要な柱となっている。
また、パール状やラメ状の粉末化粧品の開発にも力を入れている。コロナ禍でマスク生活が続いていた時期に目もとを華やかにみせるメーク製品がトレンドになり、パールやラメを使用したキラキラした製品の受託が増えている。
これらの製品は微細な粒子が含まれており、製造過程での飛散や他製品への影響を防ぐため厳格な管理体制が求められることから、2024年夏には専用の製造室を新設し、環境整備を進めてきた。今後は、さらに多様な剤形の開発を視野に入れ、需要に応じた製品づくりを進めていくという。
2025年以降は医薬部外品にも注力する方針を示している。医薬部外品は、化粧品に比べて規制や手続きが複雑であり、過去には取り組みを見合わせていた時期もあったが、2024年に新たに分析設備を導入し、体制の強化を図っている。
「競争優位性を確保するため、他社があまり取り組んでいない製品開発に積極的に取り組んでいる。一方で、こうした製品は、受注が急増した際に他社の協力を得ることが難しくなり、製造体制が追いつかなくなるリスクもある。そのため、キャパシティを管理し、慎重に進めていくことが求められる。また、働き方が大きく変化している中で、製造現場の人手不足という課題にも直面している。受注量と製造現場の人員のバランスを慎重に見極め、状況に応じて適切に対応していきたいと考えている」(常務取締役 平山友一氏)
この記事は週刊粧業 2025年4月7日号 19ページ 掲載
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