プラシーズ、脱プラ需要で紙器が新たな柱に

週刊粧業 2025年4月7日号 18ページ

カンタンに言うと

  • プラ容器とのトータル提案を強化
プラシーズ、脱プラ需要で紙器が新たな柱に

 プラシーズは、国内2工場体制でプラスチック製容器と紙製容器の企画から製造まで一貫した自社生産体制を強みに、サステナブルな容器・パッケージのトータル提案を強化している。特に紙製容器は、プラスチックごみの削減につながる環境素材として近年、注目が集まっている。

 紙器は金型を作らずにオリジナリティのある製品づくりが可能で、コンパクトや口紅容器などメーク関連で実績が伸びている。

 尾形淳社長は「紙器の開発強化を掲げて5年目を迎え、徐々に認知度が高まり、新しい顧客との接点拡大につながっている。環境配慮の観点だけでなく、開発にかかるコストやスピードの面でも紙器にメリットを感じてもらえるようになっている」と話す。

 「プラスチックと紙の両方から化粧品パッケージを提案できる会社」として、トータル提案力を強化していく考えだ。

 トータル提案の事例では、コーセーとミルボンが共同開発する美容室専売ブランド「im(アイエム)」の2wayカラーマスカラ(ブロウ&ラッシュ カラーマスカラ)で、マスカラ容器から全色セットにした化粧箱まで自社単独で提供した。

 カラーマスカラは近年人気のチューブ型で、全9色をセットにした紙製の化粧箱は、箱から出さずにワンタッチでそのままディスプレイできるスライド式を採用した。スライド式ディスプレイは、カラーバリエーションも一目でわかりやすく、SNSではディスプレイごと紹介する取り扱いサロンの投稿も多く見られ、新製品の認知向上に寄与している。

 プラスチック容器についても「紙器と同じように、プラ容器でも独自性の高い製品の開発を進める」(尾形社長)計画で、環境に配慮した自社型容器のラインナップを増やしていくという。

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